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キクの育て方 |剪定とピンチで美しく栽培

  • 投稿日:
  • by flower777
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キク(菊、Florist's chrysanthemum)は、
キク科キク属の宿根草で、関東より西では、
露地で越冬できるほど耐寒性が強いです。

中国、アメリカ原産の植物で、
ポットマム、スプレーギク、クッションマム、
などと呼ばれています。
欧米で品種改良された栽培しやすい、
洋ギクの育て方についてご紹介します。


■主な品種


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ポットマム
草丈を低く矮性化したキクを、
鉢植えに仕立てたキク。
秋咲きのキクで行います。
ヨダーマムが有名で、
中輪で枝分かれが多い品種です。


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スプレーマム
アメリカに渡り品種改良されたキクが、
花の色や形などが西洋風になり、
日本に帰ってきた品種です。
茎に多くの花を放射状に咲かせる西洋菊は、
切花向けの品種で花形はさまざまです。


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クッションマム
色数が多く小輪の菊で、摘芯せずに自然に分枝して、
こんもりと半球型の花のドームができます。
鉢・プランター植え、花壇植えに最適です。
通常は春にタネをまきます。

いずれも、花色が多彩で花姿も変化に富んでいます。
キクをメインとした、切花を作ったり、
寄せ植えやコンテナ栽培のアイテムにも、
じょうぶで育てやすく映えます。

キクは春から初夏にかけて、苗や鉢花を購入し、
開花期は、春(4~6月)と秋(9~11月)になります。


キク育て方 栽培方法

・苗選び
株ががっちりしていて、
つぼみが多くついている苗を選びます。
つぼみがたくさんあるか、よく見て選びましょう。

葉が黄ばんでいたり、
虫食いの痕があるものは、
避けるようにしましょう。

・置き場所
日がよく当たる、風通しのよい屋外で栽培します。
真夏は、直射日光を当てないように、
よしずなどで日よけをするのがよいでしょう。

・水やり
土が乾いたら、鉢底から水が流れるほど、
株元にたっぷりと水を与えてください。

8月下旬までは、やや乾燥気味に育て、
9月には、たっぷり与えるようにします。

・切り戻し剪定
切り戻しは、7月か11月半ばころにします。
花後に、花茎を地際から3cmほど残して切ります。

ピンチ摘芯
キクのピンチは、梅雨明けから秋にします。
4月と7月に行うと良いでしょう。

新芽の先端を切りわき芽を増やします。
外側の芽が育つように新らしい芽を摘み、
株をこんもりと丸く仕立てます。
クッションマムは、ピンチをしなくても、
株がボール状にまとまります。

市販の鉢植えは、矮化処理された苗もあり、
翌年、草丈が伸びて樹形が乱れてきます。

ピンチだけで美しい草姿に仕立てるのが、
難しくなるケースもあります。

市販されている、矮化剤を与えるのも、
樹形を保つひとつの方法です。

・植え替え
植え替えの適期は、3月~4月中旬、
あるいは6月中旬~7月が適期です。
切り戻したのち、ひと回り大きな鉢で、
新しい用土に植え替えます。

市販の培養土か、
赤玉土(小)・腐葉土・バーミキュライトを
6対3対1くらいの割合で混合した用土に、
緩効性化学肥料を混ぜて使用します。

キクの植え替え後は、
日当たりのよい場所で越冬し、
水は控えめにして管理します。

・増やし方
キクは挿し芽で容易に増やせます。
5~6月に節がよくつまり、
葉が7~8枚くらいついた丈夫そうな枝を、
挿し穂に使います。
5cmほどに切り、下の葉をおとして、
1時間ほど水揚げをします。

赤玉土またはバーミキュライトなど、
1種類の土に挿して、
たっぷりと水を与えます。
日陰に置いて管理します。
発根したら、鉢あげをします。
■参考
・挿し木(挿し芽)の方法 わかりやすい画像つき

肥料追肥
植え替えのときに入れる、
元肥のほかに、追肥をします。
3週間に1回、薄めの液肥を水やりがわりに与えます。
春になったら、緩効性化学肥料を置き肥します。

・病害虫
アブラムシやダニは、オルトラン粒剤で防除します。
うどんこ病、白さび病、黒さび病などの、
病気にも注意が必要で、殺菌剤を散布します。

高温多湿、長雨を避けることができれば、
病気はかなり予防できます。
薬剤は、多く使うと、
植物を傷めてしまいますので、
適量を使用します。

kurukuru.gifPOINT!
・日当たりのよい場所でそだてる
・剪定とピンチで樹形を保つ

>>キクの苗を見てみる