ナンテンの実
ナンテンの紅葉も美しい
科名:メギ科
形態:常緑低木
英名:heavenly bamboo
学名:Nandina domestica
原産:日本ほか
開花:5月中旬~6月
「ナンテン」と呼ばれている名前の由来は、
中国から渡ってきた時の名前、赤い実を灯と見立てた
「南天燭」から変化して南天と呼ばれた説と
枝の節が竹に似ている「南天竹」から呼ばれている説があります。
「ナンテン」の語感が「難を転じる」につながることや
解毒作用があるので、お赤飯や魚の上にのせて使われています。
・品種
ナンテンは昔から親しまれている樹木です。
江戸時代から明治にかけて100種以上の園芸品種がつくられ、
現在でも40種ほどが栽培されています。
基本種の他に、葉が糸のように細いキンシナンテン、
白い実を付けるシロミナンテン、
やや丸みのある葉を付けるオタフクナンテンなどがあります。
■ナンテンの育て方 栽培方法
・苗選び
ナンテンは種類が豊富で、オタフクナンテンのように
グランドカバー用として背丈が高くならない品種もあります。
目的にあった品種を探し出し、元気がよい苗を選びます。
・植え付け
春と秋のお彼岸ごろ、3月下旬~4月、9月~10月中旬に
日当たりと水はけのよい場所に植え付けます。
土質は特に選びませんが植え穴を大きく掘り、
その中には堆肥をまぜ高植えにします。
根が浅く乾燥を嫌うので土の表面が乾いたら、
たっぷり水を与えます。
・剪定
ナンテンの剪定は2月~3月が適しています。
木が若いうちは放任しておいてもまとまりますが、
大きく生長してきたら、枝幹を10本ぐらいにし、
細く弱い枝や枯れた枝を付け根から切り落とします。
先端に花芽の付いていない伸びすぎた枝や
実の付いている枝を間引き剪定します。
・増やし方
ナンテンは、挿し木と実生で増やすことが可能です。
挿し木が適しているのは2月下旬~3月上旬、
前年の枝を15cmほど切って、土に挿します。
実生は11月ごろに熟した果実を取ってすぐまくか、
すぐにタネがまけない時は乾かさないよう保管しておき、翌春まきます。
・施肥
2月と9月上旬に骨粉と油かすを同じ量まぜたものを3握りほど与えます。
・病害虫
ウイルス病の発生がみられるので、注意します。
育て方のポイント!
・木が若いうちは放任のまま剪定の必要がありません。
・元々が暖かい地域の植物なので、植え付けは暖かくなってから行います。
・日陰でも耐えて生長しますが、日当たりに比べると花付き、実付きが悪くなります。
■参考
・ナンテンの実がつかない理由
・ナンテンの育て方|若木は自然に成木は剪定します
・ヒイラギナンテンの育て方|落葉期に樹姿をコンパクトに剪定
・ナンテンの剪定
・ナンテン 増やし方
・ナンテン栽培の土は?