スポンサードリンク

タケ・ササの育て方|的確な剪定できれいな樹形を

sasa.jpg
美しい笹の葉


take.jpg
荘厳な竹林


科名:イネ科
形態:常緑中高木~低木
英名:Bamboo
学名:Phyllostachys
原産:中国
開花:おおよそ60年から120年周期

   
「タケ」と呼ばれている名前の由来は、
タケの『た』は高さを表わし、『け』は「木」の転化したもので、
タケは「高い木」という意味で呼ばれている説があります。

「ササ」は元々小さいと言う意味で、
タケより小さい物をササと呼ばれています。
「タケ」と「ササ」の違いは、
タケノコが成長に従って竹の皮が次々に落ちていくのがタケ、
竹の皮ガいつまでも残っているのがササです。

タケの幹に当たる部分 桿(【かん】タケの茎のこと)が
まっすぐに伸び細い葉をつける姿は、和の庭によく使われます。
また春のタケノコは、季節を感じさせる旬の食べ物として
昔から親しまれています。

・品種
世界で600種とも1200種とも言われるほど多くの種類があります。
タケの代表的な品種としては、カンチク、モウソウチクなど
ササの代表的な品種としては、クマザサ、コグマザサ、
オカメザサなどがあります。


タケササ育て方 栽培方法

・苗選び
種類によってかなり大きさが違ってくるので、
庭にあったサイズのものを選びます。

あまり大きくならない種類は、クロチク、ダイミョウチク、
シホウチク、カンチク、トウチクなどがあります。

・植え付け
タケノコが生えてくる1か月前が適しているので、
種類によって春植えの3月~4月上旬、
秋植えの9月~10月上旬に分かれます。

暖かく湿り気の多い環境を好むので、
風の当たらない水もちのよい場所に植え付けます。
乾燥に弱いため直射日光の当たる場所はあまり適しません。
半日陰の場所でも育てることは可能です。

・剪定
タケは放任するとどんどん大きく生長するので、
好みの高さを決めたら毎年芯止めをします。

剪定時期は3月~4月ごろ大型のタケはタケノコの時に、
中型のタケは枝が伸びてから芯を止めます。

大型は5節ほど、中型は3節ぐらいのところで
枝を切り摘める作業を3年ぐらい続けると
玉のようにこんもりとします。

4月ごろには込み入った枝を透かし選定をし、
枝の刈り込みは毎年行っていくと、
新しい枝葉がいつも出て、美しい樹形を保つことが可能です。

ササは3年ぐらいに1度、3月~4月、10月~11月に地際から刈り取ると、
タケの部分に例えると「篠」新しく出てきます。

大型のササでは5年に1度ぐらいにし、
後は先端の芽を引っ張って抜くようにして高さを抑えて、
枝の数を増やしていきます。

・増やし方
2月下旬~3月中旬ごろ株分けでふやすことができます。
生長しすぎた株は丈も高く、根も張っているので扱いづらいです。
根を乾かさないよう、根に水をかけながら掘り上げていきます。

・施肥
2月ごろ油かすに骨粉を3割ほどまぜて与えます。
乾燥を防ぐために、株元を腐葉土や堆肥でマルチングします。

・病害虫
すす病やカイガラムシなどに備え、
定期的に殺菌・殺虫剤をまきます。

kurukuru.gif育て方のポイント!
・樹勢が強いので、狭い場所では地下に仕切りを植えこみます。
・湿った元気のよい根をした苗木を選びます。
・防寒対策は必要ありませんが、冷たい風がまともに当たらない場所を選びます。