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アンスリウムの育て方 取り木で容易に増やせる

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アンスリウム、情熱的な赤


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アンスリウム、愛らしいピンク


アンスリウム(Anthurium)は熱帯アメリカ原産の、
サトイモ科のユニークで人気の植物です。

光沢のあるハート型の"花"が特徴ですが、
実はこれは「苞」と呼ばれる、葉が変形したものです。
実際の花は、「苞」の中心から伸びる黄色の穂の部分で、
7月~9月に開花します。

苞の色は赤が最も一般的ですが、
白やピンク、グリーンなどの品種もあります。
アンスリウムは花持ちがよく、
1ヶ月以上も持つので、切花としても人気があります。


アンスリウム育て方 栽培方法

・置き場所
アンスリウムは強い直射日光に当たると,
葉やけを起こしてしまうため、
1年を通して半日陰で管理します。

また寒さにも弱いので、
冬は最低10度以上を保つように室内に入れ、
レースのカーテン越しに光を当てます。

・水やり
4月~10月の生育期は、
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
アンスリウムは多湿を好みますが、
水のやりすぎは根腐れを引き起こしますので、
風通しの良いところにおきましょう。

冬は水やりを控え、乾かし気味に管理します。
霧吹きで葉水を与えると、株が元気になります。

・植え替え
2年に1度を目安に、5月中旬~8月に植え替えを行います。

茎が伸びて見苦しくなっていたら、
一回り大きな鉢に植え替えます。
古くなった水ゴケを取り除き、
新しい水ゴケで根を包むようにして鉢に植え替えます。

水ゴケは黒ずんで痛みやすいので、
水ゴケの状態が悪いようでしたら、
新しい水ゴケを用いて毎年植え替えた方がよいでしょう。

株を大きくしたくないときは、
植え替えを兼ねて株分けを行います。

・株分け
アンスリウムの株分けは、5月中旬~8月頃が適しています。
鉢から株を抜き、古い水ゴケを取り除きます。
付け根から子株が出ているので、
消毒したナイフで株を切り分け、
植え替えと同様にして植えつけます。
下葉が落ちてバランスが悪くなった株は、
"取り木"で再生することもできます。

・取り木
取り木(とりき)とは、茎の途中から根を出させ、
そこで切り取ることで新たな株を得る方法です。
挿し木よりも成功率が高く、
下側からは側枝が伸びてくるので枝を増やすこともできます。

アンスリウムの取り木は、5月中旬~8月頃に行います。
茎を中心まで、下から斜めにカットし、
切り口に水ゴケをはさみます。

根が出てきたら、切り離して植えつけます。
切り落とした親株の根も再生するので、
古い水ゴケを落とし、新しい水ゴケを根で包んで植えつけます。

・施肥
春から秋にかけての生長期に、
10日に1回を目安に液肥を与えます。
それ以外の時期に肥料を与えても、
効果がない上、根腐れの原因にもなるので避けます。

・病虫害
春から夏にかけて、ハダニやナメクジ、カイガラムシ、
アブラムシがつきやすいので、早めに防除します。

kurukuru.gifPOINT!
・1年を通して半日陰で栽培します。
・冬は最低10度以上を保つように室内に入れる
・取り木で増やすことができる