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ヤブレガサの育て方|芽が動く前に植え替えを

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ヤブレガサの目出しが「破れ傘」に似ている
C)opippiさん


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ヤブレガサの新緑
C)ヤーイノヤイさん


ヤブレガサ(学名:Syneilesis Palmata)は、
キク科ヤブレガサ属の多年草です。
7~10月ころに花が咲き、2~10月まで観賞できます。
別名カラカサグサとも言われています。

主な自生地は、朝鮮半島、日本列島で、
山地の斜面や落葉広葉樹林などで、よく見られます。
関連種は、タイミンガサ、モミジガサ、
ホソバヤブレガサなどがあります。

若い葉が破れた傘のように見えるのが、
名前の由来となっています。
茎は直立性で、30~120㎝くらいに成長します。
花は白から淡紅で小さいですが、
筒状の愛らしい花です。

花よりも、早春の葉を観賞され、
葉の形がユニークでかわいいです。
寒さと暑さにも強く、観賞期間が長く、
育てやすいので人気があります。


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ヤブレガサの花
C)フラワームーンさん


ヤブレガサ育て方 栽培方法

・置き場所
風通しが穏やかな、半日陰に置くのがよいでしょう。
強い直射日光には当てないようにし、
遮光をするなどの工夫が必要です。
庭に植えてるときは、落葉広葉樹などの、
木陰になるような場所が向いています。

・水やり
土の表土が乾いたら、たっぷりの水をあたえます。
鉢植え栽培の場合は、とくに鉢土の乾き具合を、
まめに見てあげるようにしましょう。

・肥料
ヤブレガサには、元肥に緩効性の化成肥料を、
少量ほどこします。
窒素よりも、リン酸とカリの配合が、
高いものがよいでしょう。

春から秋にかけての施肥は、
液体肥料の追肥を10日おきに、
または2週間ごとに行います。
春から初夏は、窒素がメインのもので成長を促し、
梅雨期以降からは、リン酸とカリをメインにして、
じょうぶにしていきましょう。

液体肥料を希釈するときは、
2000倍ほどにうすめるのがよく、
真夏はさらにうすめにします。

・植え替え
ヤブレガサは、1~2月の休眠してる間に、
植え替えを済ませましょう。

古土をほぐし、太めの根をいためないように、
気を配ります。
赤玉土に腐葉土を7:3くらいの比率で、
まぜた用土に植えます。
草花用の培養土に、赤玉土を30%くらい、
混ぜたものを使ってもよいです。
枯れたところは、取り除いてしまいましょう。

・冬越し
西日本では、冬になると休眠します。

・増やし方
株分けや根伏せなどで増やすことができます。
株分けをするときは、自然に分かれたものを植えます。
切るなら、鋭利な刃物で、きれいに切り分けます。

太い根を、用土の中に埋める方法でも、発根します。
新芽が出るまでには、2~3か月ほど待ちましょう。

いずれも、作業は植え替えのときに行います。

・病害虫
過湿による、根腐れで弱ることがあるので、
水はけがよい用土に植えるとよいです。
ハモグリバエ、ヨトウムシ、アブラムシ、コナガなどの、
害虫がつくことがあります。

害虫を見つけたら、手で潰します。
薬剤散布も、必要に応じて行うようにします。

kurukuru.gifPOINT!
・強い風や直射日光をさけた場所で管理する
・水はけのよい土なら心配がいらない
・芽が動き出す前に植え替えを済ませる