スポンサードリンク

ヤブコウジの育て方|通気性のある日陰や半日陰を好む

yabukoujiA.jpg
ヤブコウジの花

yabukoujiB.jpg
ヤブコウジの実

ヤブコウジ(学名:Ardisia Japonica)は、
ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑小低木です。
7~8月ころに花の見ごろを迎えます。
別名ジュウリョウ、ヤマタチバナ、などとも呼ばれています。

主な自生地は、日本をはじめ、
中国、台湾、朝鮮半島などの、
山林内に生息しています。

関連種は、マンリョウ、センリョウ、
カラタチバナ、などがあります。
中国では、シキンギュウという名前で、
漢方薬として扱われています。

樹高はおよそ10~30㎝で、輪生状に葉がつき、
葉色も鮮やかで、斑入りのものが美しく、
冬には赤い実をつけます。

夏には白やピンクの花が咲きます。
10~2月ころまでは、赤い実が観賞できます。

縁起物のアイテムとして、
正月には必ずと言っていいほど、
活躍する存在感があります。

花よりも実を楽しんだり、
カラーリーフやグランドカバーなどでもよく、
寄せ植えや生け花やさまざまな形で、
楽しませてくれるでしょう。


ヤブコウジ育て方 栽培方法

・置き場所
風通しのよい半日陰から日陰の環境下で育てます。
直射日光を嫌いますので、盆栽仕立てのときは、
季節に応じて場所を変えます。

5~9月には日陰で、4月と10月は、
日差しがちらほら入る程度の明るめの日陰に、
11~3月は日当たりのよい場所がよいでしょう。

真夏以外は、朝日が入るような場所もよいです。
室内で育てる場合は、窓際などの明るい場所におき、
直射日光をさけて、時々外気に当てます。
冬は、凍らない程度の場所で管理をし、
暖房などで甘やかさない方がよいでしょう。

・水やり
鉢土の表面が乾いたら、たっぷり水をあたえます。
極端に乾燥していなければ、
ひんぱんに水をあたえなくてだいじょうぶです。

・肥料
4~11月には、2か月に1回ほど、
緩効性の固形肥料を置き肥をします。
固形油粕などでもよいです。

・手入れ
樹形を整える目的を兼ねて、3~4月に剪定をします。
株元から5㎝くらいまで切り戻します。
傷んだ葉や茎も、放置せず取り除くようにします。

・植え付けと植え替え
2~4月または9~11月に、植えるのがよいでしょう。
植え替えの頻度は、2~3年に1度ほどにします。
大株に仕立てていく予定があるときは、
ひと回り大きめの平らな鉢を用いるのがよいです。

庭植えで楽しむ場合は、
半日陰から日陰になるような明るさが、
生育が安定するでしょう。
乾燥しにくく、水はけのよいところを好みます。
鉢植えも同様に、水はけのよい用土を用います。

配合の例として、鹿沼土と軽石を2:1のものや、
赤玉土と桐生砂と日向土を同量まぜたものなどを用います。

根鉢をていねいにくずし、新しい用土に植え付けます。

・増やし方
野生種は、実生で増やすことが出来ます。
秋に熟した実からタネをとり、
はやめに、赤玉土を入れた鉢やポットにまきます。
戸外で用土が乾かないように管理します。

品種がよくわからないときは、
挿し木によって増やすとよいでしょう。
3~6月に、切り戻した枝を用います。
挿し木用培土、鹿沼土、赤玉土などに、
枝を挿しましょう。
風の当たらない日陰におき、
用土を乾かさないようしながら、発根をまちます。

・病害虫
春から秋には、アブラムシやハマキムシの、
被害による注意が必要です。
蒸れや排水不良による、根腐れをおこすことがあります。
秋に実がついたら、鳥などに食べられないように、
時々、様子を見るようにしましょう。

kurukuru.gifPOINT!
・さまざまな用途で楽しめて増やしやすい
・通気性のある日陰や半日陰の環境下で育てる
・秋から早春にかけては、おだやかな日光に当てる