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セツブンソウの育て方 |夏の栽培方法が決め手

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セツブンソウ、霜、氷に強い


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セツブンソウの容姿も美しい


セツブンソウ(学名:Shibateranthis Pinnatifida)は、
キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草です。
2~4月ころに、花を見ることができます。
近年では、野生種は、絶滅が心配される存在になっています。

主な自生地は、関東地方から中部地方の、
山地の落葉樹林で見られます。
関連種は、キバナセツブンソウ、ヒナマツリソウ、
エランティスヒエマリスなどがあります。

茎がやや傾いていて、草丈は10㎝くらいです。
日本が原産の花は白です。
ヨーロッパに生息しているものは、黄色の花が咲きます。

セツブンソウのがく片は、
花びらのような形になっています。
花が咲き終わると夏までには枯れて、
地中で春まで休眠します

早春に咲く山野草の中では、
抜群のかわいさを誇ります。
清らかな白さがきわだち、
色彩のコントラストが、美しいです。


セツブンソウ育て方 栽培方法

・置き場所
花が咲き終わるまでは、日当たりのよい、
暖かな戸外におきましょう。
西日ではなく、午前の陽光がさすところが、
なおよいです。
実がつくころになったら、
風通しのよい、明るい日陰や木陰に移動します。

庭植えとして育てるときは、落葉樹の下などもよいです。

・水やり
生長期間は、適度な湿度を維持するようにします。
できるだけ、朝に水をあたえ、
葉や花に、水がかからないように気をつけます。
軽く湿った状態が目安です。
葉が枯れて、休眠に入る頃からは、
夕方から夜に、水やりをして乾かし気味にします。

・肥料
新芽が芽吹きはじめる2月ごろが、
置き肥のタイミングです。
5月ころまでは、薄めた液体肥料を、
10日ごとにあたえます。
庭植えには、3月から肥料をほどこしましょう。
いずれも、リン酸とカリが多めの配合のものがよいです。

・手入れ
タネを採らない場合は、花がらをつみます。
生育の状態に合わせて、
水やりや日当たりなどの環境を整えます。

・植え替え
植え付けおよび植え替えをするときは、
休眠してるときに、作業をします。
適した時期は、8月下旬から9月がよいでしょう。
セツブンソウを鉢植えにしてる場合は、
2年に1回、植え替えをします。

石灰質を好みますが、水はけをよくすることを、
優先しましょう。
深めの鉢にネットとゴロ土をしき、
通気性と水はけのよい用土に植えます。
用土の配合の一例として、
赤玉土、山砂を7:3の比率もよいです。

・夏越し
地上の茎葉が枯れて休眠を迎えたら、
水をひかえめにして、管理をします。
直射日光やコンクリートなどに、
囲まれたところを避けます。

暑さには弱いので、軒下や木陰などの、
涼しい場所におきましょう。

・増やし方
植え替えのときに、球根が増えていれば、
分球して増やします。
分球しにくいので、タネをとりまきするのが確実です。

4月ころ実が割れたら、すぐ赤玉土などにばらまきし、
細かい土を軽くかけておきます。
発芽までは、1年ほどかかりますので、
用土が乾燥しないように、ミズゴケで保護したり、
過湿で、コケが生えないようにします。

発芽し始めたら、薄めの液肥をほどこしながら、
苗を育てましょう。

・病害虫
用土の過湿や蒸れで、軟腐病や立ち枯れ病が、
発生することがあります。
風の通りの改善をする工夫をすると、
予防につながります。

ナメクジ、アブラムシ、ヨトウムシなどがつきやすいので、
見つけたら、殺虫剤や捕殺で対応します。

kurukuru.gifPOINT!
・多湿や高温をさけ冬よりも夏の管理に注意する
・生育期には薄めの液体肥料をほどこす
・タネをとりまきして増やす