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タイリントキソウの育て方|花後の手入れをていねいに栽培

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タイリントキソウ、花径は7~12㎝と豪華


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タイリントキソウ、群生させても素敵


タイリントキソウ(学名:Pleione Formosana)は、
ラン科プレイオネ属の暖地性の多年草です。
3~5月ころに花の見ごろを迎えます。
別名タイワントキソウとも呼ばれています。

主な自生地は、台湾および中国南部の、
山地の湿った岩壁などで、見られます。
関連種は、ウンナントキソウ、ヒマラヤトキソウ、
セルレア、プレイオネアウリタなどがあります。
プレイオネ属は、中国からヒマラヤ周辺にも生息しています。

葉は細く、先が広めの倒披針形(とうひしんけい)をして、
ひとつの芽に対して、ひとつ花が咲きます。
草丈は20~25㎝で、花径は7~12㎝くらいです。
花色は白、紫、紅、ピンク、黄などがあります。

クロッカスのように、花が咲き終わってから、
葉がよく生長する性質があります。
単体ではなく、群生させると彩がきれいです。
空間をすがすがしくさせ、
高山植物ならではの、目にも心にも優しい花です。


タイリントキソウ育て方 栽培方法

・置き場所
生育期は、そよ風が通りやすい半日陰で管理します。
花が咲いてるときは、室内に置いてもよいですが、
戸外の日なたでも、かまいません。

いずれも、西日が長時間あたるのは、
さけた方がよいでしょう。
冬は、凍結したり、霜に当てないように気を配ります。

・水やり
葉が出ている間は、土の表面が乾いたら、
水をあたえます。
葉が完全に開くまでは、直接かけずに、
株元へ、水やりをしましょう。

夏は、やや水やりをひかえて、葉水をあたえて、
空中湿度を上げるようにします。
休眠しはじめたら、用土を乾かし気味にします。

・肥料
株が生長する、4~10月には、
月に2回ほど、液体肥料をほどこします。
春に有機質を含む固形肥料を、置き肥してもよいです。
夏以降は、リン酸が中心の液体肥料にします。
1000~3000倍ほどに、薄めてあたえましょう。

・手入れ
花首から、花だけを摘みます。
新芽に傷がつかないように、慎重に作業をします。
夏は気温が高くなる場合には、
涼しくするような工夫が必要です。

・植え替え
タイリントキソウは、毎年3月に植えます。
鉢は3号くらいの、浅くて小さめのものを使うと、
管理がしやすいでしょう。
古い用土や水ゴケをていねいに落とし、
古い球根や根を、取り除きます。

植え付けるときは、球根の頭が半分見えるくらいの、
深さにします。
球根は、若干ゆったりめに植えると、
生長期に、葉が混みあわなくて安心です。
用土は、水はけと水もちがよいものが、適しています。
赤玉土にピートモスの配合、
または水ゴケのみでもよいです。

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タイリントキソウの植え替え


・冬越し
関東南部より西側の地域では、
屋外の冬越しも可能です。
念のため、霜よけシートなどで保護しましょう。

寒冷地では、最低気温を3~5℃ほどに、
出来るような場所に置きます。
休眠したころ、球根を掘り上げて、
乾燥しないような袋や容器に入れて、
冷蔵庫の野菜室に保管する方法もあります。

・増やし方
タイリントキソウの繁殖は、分球で行います。
植え替えの時に、作業するとよいでしょう。
上部に出来た球根は、袋に入れて、
植え付けまで保管します。

・病害虫
ナメクジは、新芽やつぼみを好むので、
見つけたら捕殺します。
空中湿度が下がって、乾燥気味になると、
ハダニが出ます。
置き場所の見直し、および霧吹きや打ち水で、
予防をすることができます。

kurukuru.gifPOINT!
・午前に日なたになる場所に置く
・空中湿度や用土の適湿を保つ
・花が終わった後の手入れを念入りにする

>>タイリントキソウの苗を見てみる