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サクラソウの育て方|高温多湿を避けて栽培します

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サクラソウ、色と種類が豊富


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サクラソウ、濃い紫


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サクラソウ、軟らかいイエロー


サクラソウ(学名:Primula Sieboldii)は、
サクラソウ科サクラソウ属の、耐寒性多年草です。
4~5月ころに花の見ごろを迎えます。
別名ニホンサクラソウなどとも呼ばれています。

主な自生地は、日本各地および朝鮮半島や中国東北部の、
高原や山麓の湿った草地です。
関連種は、クリンソウ、イワザクラ、カッコウソウ、
ミスミソウ、ミチノクコザクラ、ヒナザクラなど、
多数あります。

株元から、へら形の葉が外側に向かって、
広がるように出ます。
株の中央から出る茎には、5~10個の花がつきます。
花径は3㎝前後くらいで、5枚の花びらです。
草丈は20~40㎝に育ちます。
花色は、赤紫、ピンク、白、紫、などです。

古典園芸植物のひとつとして、
江戸時代から、多く慣れ親しんだ山野草です。
プリムラ類の、日本原種バージョンといったところでしょうか。
和風的な雰囲気をつくるのにも、気軽に育てられるでしょう。


サクラソウ育て方 栽培方法

・置き場所
3月後半から梅雨入り前までは、
じゅうぶんな陽光に当てます。
5月中旬ころからは日差しが強くなるので、
遮光対策をして、涼しい場所で管理をします。

・水やり
サクラソウは、開花するころになると、水をよく吸います。
用土が乾いてきたら、じゅうぶん水やりをします。
梅雨の季節には、過湿に気を付けて、
管理をするようにしましょう。
真夏には、夕方の葉水も有効です。

・肥料
植え付けには、元肥として緩効性肥料を使います。
肥料をほどこすときは、
窒素過多にしないようにしましょう。
3~5月にリン酸とカリの比率の多い液体肥料を、
月に1~2回ほど、1000~1500倍くらいの、
濃度にしてほどこします。

・手入れ
花がら摘みをこまめに行いましょう。

・植え付けと植え替え
鉢植えの場合は、春か秋に作業をするのがよいです。
毎年、1~2月に植え替えをします。
5号鉢に4~5芽ほどの植え付けが、見栄えがよいでしょう。

庭植えは、真夏の日照りを防げるようなところが理想です。
たとえば、落葉樹の木陰になる場所が適しているでしょう。

いずれも、赤玉土をベースにすると、
保水性が期待できます。
または、硬質鹿沼土、腐葉土、軽石、エゾ砂などを、
混ぜるとよいです。

・夏越し
梅雨のころになると、葉が枯れて休眠期を迎えます。
秋まで半日陰の風通しのよい環境で、
夏越しをするとよいです。

用土は、やや乾かし気味でもよいですが、
葉水で、空中湿度を高めにしましょう。

・増やし方
株分け、根伏せ、タネまきの方法で増やすことが可能です。
株分けは植え付けの時に、株を分けることができます。
古くなった根茎をとりのぞき、
自然に分離されたものを、植え付けます。

根伏せをするには、根茎ではなく、
太くて元気な根を、鋭利な刃できります。
切り口が地上の方を向けて、浅く植え付けます。
花が咲くような株に育つまで、
2年くらいじっくり育てます。

初夏のはじめころに、タネが出来ますので、
これをとりまきします。
芽が出るのは、翌年の春です。
用土を乾燥しすぎないようにして育てます。

・病害虫
アブラムシやヨトウムシは、見つけたら捕殺がよいでしょう。
予防に、殺虫剤を散布してもよいです。

ネコブセンチュウはにかかったら、
病気になっている部分を取り除いて、
新しい土に植えなおします。

kurukuru.gifPOINT!
・花がピークを過ぎるまで日なたに置く
・冬の寒さよりも夏の高温や過湿に気を配る
・鉢を煮沸消毒して用土も清潔で新しいものを使う