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ヤマシャクヤクの育て方| 肥培管理を徹底して栽培

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ヤマシャクヤク


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ベニバナヤマシャクヤク


ヤマシャクヤク(学名:Paeonia Japonica)は、
ボタン科ボタン属の落葉低木です。
4~6月ころに花の見ごろを迎えます。
シャクヤクに姿が似ていることから、
名づけられたといわれています。

主な自生地は、朝鮮半島および日本列島の、
山地の広葉落葉樹林の山地などです。
関連種は、ベニバナヤマシャクヤク、ケヤマシャクヤク、
ケナシベニバナヤマシャクヤクなどがあります。

茎頂部に上向きに花を1個つけ、地下に塊根を持ちます。
花の寿命は一日と短いです。
草丈はおよそ40㎝になり、花色は白が主体ですが、
選抜育種のものには、濃紅色も見られます。

白い大輪の花がきれいな、野生のシャクヤクです。
栽培環境や、手入れなど少々コツが要りますが、
自生する環境を、イメージしながらじっくりと、
手をかけてみるのも楽しいでしょう。


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山に咲くヤマシャクヤク


ヤマシャクヤク育て方 栽培方法

・置き場所
3~5月は、日当たりのよい場所におきます。
花が咲き始めるころからは、半日陰などにおきます。
葉が焼けるようなら、さらに遮光が必要です。
強風を避けて、ゆるやかな風が通る程度の、
環境がよいでしょう。

・水やり
用土の表面が乾いたら、じゅうぶんな水やりをします。
ヤマシャクヤクは、水切れも過湿にも弱いので、
注意しましょう。
水やりは朝に行いますが、
真夏は、夕方に水をあたえるのがよいです。

・肥料
12~6月ころまで、じっくりと肥料を、
あたえながら育てましょう。
植え付け時に、元肥をほどこし、
その後は置き肥をします。

このほか、追肥として液体肥料を、
月に2回くらいあたえます。
秋は、リン酸が主体の配合に、
切り替えるのが理想的です。
真夏の肥培は、必要ありません。

・手入れ
株の様子をよく観察しながら、
置き場所の環境の見直しをします。
ヤマシャクヤクは、肥培管理を徹底します。
タネを採らない場合は、花がらを早めに摘むと、
株が弱りにくいです。

・植え付けと植え替え
休眠してる間に、植え付けるのがよいです。
晩秋または春の芽出し前が適期です。
やや深めの鉢が、保水性を高めるのでおすすめです。

用土は通気性と保水性を考慮して、
赤玉土と鹿沼土を同量の配合を用います。

・冬越し
寒くなる11月以降は、冷たい風や霜などから、
保護して春まで過ごします。
屋外に置くときは、軒下などでもよいでしょう。
冬も引き続き、鉢土が乾くころに水をあたえます。

・増やし方
ヤマシャクヤクは、株分けやタネで増やすことができます。
タネから育てる場合は、3月下旬か11月初旬にタネをまきます。
花が咲くような株に育つまで、5年くらい要します。

・病害虫
うどんこ病やウィルス病が見られるときは、
菌剤を散布して、蒸れないように注意します。
ナメクジやハダニやテッポウムシなどの、
食害にも合いやすいので、新芽が出るころと梅雨時には、
とくに気を配ります。

kurukuru.gifPOINT!
・シャクヤクとほぼ同じように栽培できる
・用土も置き場所も通気性をよくする
・冬から春の肥培をじっくり行う