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パンダカンアオイの育て方|冬は凍らせないように栽培

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パンダカンアオイ、これから開花


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パンダカンアオイ、かわいい不思議な花


パンダカンアオイ(学名:Asarum Maximum)は、
ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草です。
3~6月ころに花の見ごろを迎えます。
別名オオバナサイシン、などとも呼ばれています。

主な自生地は、中国の森林内の湿地などで見られます。
関連種は、カンアオイ、ウスバサイシン、フタバアオイ、
などがあります。

長い葉柄にハート形に似た、
やや肉厚で艶のある葉をつけます。
株元に3枚のがく片をもつ、
白と黒(ピンクに黒、白に赤)の花を付けます。
草丈5~10㎝の、低めの山野草です。

生長がとても遅く、地下茎でのわき芽分化も、
ゆっくりと増えていきます。
シェイドプランツとして、年間を通じて観賞できます。
庭木の下草などにも向いており、
育て方はやさしい分類に入ります。
長い歴史を刻んできた葉の紋様や色など、
他の園芸種も趣があり、気持ちを落ち着かせてくれます。


パンダカンアオイ育て方 栽培方法

・置き場所
通年、半日陰~日陰で育てましょう。
強い光線にあてないような場所にするか、
遮光をほどこして、涼しくなるような管理をします。

・水やり
水切れをしないように、鉢土の状態をよく見ます。
水は、用土が乾いてきたら、じゅうぶんにあたえます。
とくに、梅雨から秋の初めころまでは、
水のあたえ過ぎにならないように気を付けましょう。

・肥料
5月下旬と9月ころに、有機質配合の固形肥料を、
置き肥をします。
花が咲き終わったころには、3000倍ほどに薄めた、
液体肥料をあたえます。
梅雨から初秋は、肥料をあたえなくてもよいです。

・手入れ
枯れたものや傷んだ茎葉を抜き取ります。
パンダカンアオイのタネを採取するときは、
交配をすると効果的です。
受粉させる時は、耳かきの綿の部分のようなものを、
使うとよいでしょう。

・植え付け・植え替え
2月中旬~3月上旬、または9月中旬~10月中旬に、
植えるのがよいです。
パンダカンアオイは、庭植えにも向いています。
強い日光の当たらない場所に、
腐葉土と砂を多めにすきこんで、植え付けるとよいです。

鉢植えにする場合は、4号前後の山草鉢が適しています。
軽石砂、硬質鹿沼土、赤玉土を、
4:4:2の割合で混ぜた混合土を用いて植え付けます。
鹿沼土単用でもよいです。
植え替えをする場合は、2~3年ごとに行うようにします。

・冬越し
秋が深まって寒くなってきたら保温をします。
冷たい風や凍結からの保護が必要となりますので、
簡易フレームをかけたり、発泡スチロール箱などに入れます。
寒冷地では、暖房の強くない室内や、
風除室などでもよいでしょう。

・増やし方
パンダカンアオイは、株分けとタネで繁殖します。
植え替え作業のとき、株分けをするとよいです。
また、古い根茎の場合は、根伏せをします。
実が熟して来たら、タネがこぼれるタイミングに合わせて、
清潔なタネまき用土などに、採りまきをして育てます。

・病害虫
ヨトウムシや白絹病の被害の予防をします。
液肥に殺菌剤と殺虫剤を混ぜたものを、
葉面散布するとよいでしょう。
株が蒸れないように、
水やりの加減と置き場所に、気を配ります。

kurukuru.gifPOINT!
・多湿と乾燥をさけて栽培をする
・強い日差しに気を付け肥培する
・冬は凍らせないように保温をする