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イワユキノシタの育て方|冷涼で多湿な場所を好みます

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C)花写真素材館さま


イワユキノシタ(学名:Tanakaea Radicans)は、
ユキノシタ科イワユキノシタ属の、一属一種の常緑多年草です。
6~8月ころに花の見ごろを迎えます。

主な自生地は、東海地方から四国地方にかけての、
奥深い山の湿った岩場などで見られます。
関連種は、ユキノシタ科に属するダイモンジソウ、
ユキノシタ、など多数にわたります。

岩場に自生する、素朴なユキノシタです。
茎や根は横方向によくのび、
卵形の葉が、地にかぶさるようについています。

草丈は10~20㎝ほどです。
花色は白色をしていて、
おしべとめしべの双方を持つ、両性花です。

イワユキノシタは、冷涼で適湿を好むので、
他の園芸種に対して気難しいです。
秋以降の、葉色の変化を楽しめます。
山野草独特の雄々しい感じが、なんともすてきでしょう。


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イワユキノシタ育て方 栽培方法

・置き場所
半日陰になるように、栽培をするとよいです。
西日ではなく、朝日が当たるようにしましょう。
夏の暑さには弱いので、風通しをよくして、
自生地に近い環境を、イメージするとよいでしょう。

・水やり
ややしっとりする程度に管理をします。
夏場は、腰水にするとよいでしょう。
冬の休眠期も、鉢土が乾いてきたら水をあたえて、
適湿にします。

・肥料
イワユキノシタは、肥料を多く必要としません。
あたえる場合は、ごく少量をほどこすくらいでよいでしょう。
春と花が咲き終わった後に、有機質肥料をあたえます。

・手入れ
枯れた葉を、まめにとりのぞきます。
底面給水をしてる場合は、
時々水をとりかえて、きれいな状態にします。

・植え付け・植え替え
3~4月ころ、植え付けを行います。
植え替えは、1~2年に1回のペースで行うとよいです。

石づけに、仕立てるのも風情が出るでしょう。
トラフに軽石、ケト土を8:2の比率の配合土や、
硬質鹿沼土、軽石砂を7:3などの用土を用いてもよいです。
いずれも、水もちのよい配合土で植え付けましょう。
石づけなら、数年は植え替えをしなくてもだいじょうぶです。

・冬越し
霜や強風を避けて、木陰や軒下などにおきます。
冬も水やりが必要なので、管理しやすいところがよいです。

・増やし方イワユキノシタは、ランナーを出して増えていきます。
春に植え替えをする時に、株を分けて植え付けるとよいです。
古い根は、1/2ほどに切り詰めて、すっきりさせます。
植え付け後は、水をじゅうぶんにあたえます。

・病害虫
高温多湿による根腐れに注意しましょう。
夏場は葉が傷みやすいので、
月に2回くらい、ベンレートなどの殺菌剤を散布します。

kurukuru.gifPOINT!
・冷涼かつ多湿地を好む性質を生かす
・まめに枯葉をとりのぞき清潔にする
・株分けで増やすことができる