パキラ、よく生長する
パキラ(Pachira aquatica)は何枚かの小さな葉から成り立つ葉は、
長い葉柄を持ち、大きな葉を沢山広げるので、
何とも涼やかな木陰ができあがります。
幹のどこを切っても、よく新しい芽を伸ばし葉が生長するので、
スタンダード仕立てにしたり、太い幹から芽を吹かせたりと、
樹形の種類も多く楽しむことができます。
寒さや日陰に強く、部屋の中で育てやすいこともあって、
パキラはいつも人気が高い観葉植物のひとつです。
パキラ、小さく仕立てても愛らしい
■パキラの仕立て方
実生苗のミニ観葉は生長するにつれて、
株の元がふくらんできます。
まっすぐに育つ幹は挿し木株で、
サイズも色々と作ることが可能です。
茎が柔らかいうちにねじったり、編み込んだ形のものもあります。
間違いなくタネを入手したい場合は、輸入品を利用します。
芽が出る確率が高く生長も早いので、育てる楽しみが増えます。
最近では斑点が入った葉の種類も増え、
部屋のムードに合わせて種類を選択できるようになりました。
■パキラの育て方 栽培方法
・置き場所
パキラは室内に長い間置かれていても枯れずに楽しめますが、
たっぷりと太陽光を浴びさせ、間伸びしないように栽培する方が、
強い株を作ることができます。
冬は部屋に取り込めば、寒さにやられることはありません。
できるだけ明るい場所に置くように気をつけます。
・水やり
鉢の土の過度な湿度には気をつけて、乾いたら沢山水を与えます。
また、入手したばかりの鉢は、
根が充分に育っていない挿し木苗のケースも多いので、
鉢の土の状態を良くチェックしてから与えます。
冬は控えめに水を与えます。
・仕立てなおし方と挿し木
パキラは大きく生長しすぎたら、好きな高さで幹を切り戻し、
新しい芽を伸ばすようにします。
ただし、実生苗のミニ観葉を下の方で切り戻すと
葉液がない場合もあるので、小さいサイズで育てたい場合は、
挿し木苗で育てます。
水挿しでも簡単に根が生えてきます。
古い株になると葉が落ちたり、
根が詰まると水が切れたりしますが、
これらのケースも切り戻し、パキラの形を作り直します。
・施肥
パキラの小さな株は生長が早いので、液体肥料を与えます。
幹の太い株は肥料をそれほど欲していません。
2ヶ月に1回、緩効性化成肥料を与えます。
・病害虫
葉の柄にカイガラムシ、葉の裏にハダニが発生します。
できるだけ早く薬を撒いて取り除きます。
育て方のポイント!
・気温が高いと生長が激しいので、水やりと葉水をしっかり行う
・乱れた株は、挿し木と切り戻しで再生するのが簡単
・越冬温度は5℃以上、できるだけ明るい場所に置く