アブチロンの赤
アブチロン(学名:Abutilon megapotamicum)は、
アオイ科アブチロン属、
ブラジル原産の半耐寒性常緑広葉低木です。
別名チロリアンランプ、ウキツリボク、
ショウジョウカなどとも呼ばれています。
低木とつる性のものがあり、
丸みのある萼(がく)から、
垂れ下がったような花びらが、
とてもエキゾチックです。
主な種類
・ホワイトキング
・ドワーフレッド
・ベラ
・ハツコイ
・キフアブチロン
草丈は、20cmのものから、
大きいものでは、2mほどに成長します。
花の色は、赤、黄、オレンジ、ピンク、白などがあります。
暖かい地域では、庭植えで楽しむこともできます。
開花期が長く、トレリスや壁に枝を誘引しても、
花がさらに美しく見えます。
成長が速いので、
春に苗を植え付けても、花が楽しめます。
苗の植え付けは5月上旬~下旬に行い、
花は6月~11月上旬まで咲きます。
アブチロン、オレンジのタイプ
アブチロン、ランプのよう
■アブチロンの育て方 栽培方法
・苗選び
勢いのある元気な苗を選びましょう。
アブラムシなど害虫がついていないか、
よく確認してから苗を求めます。
・定植
じゅうぶんに暖かくなる5月上旬に苗を植え付けます。
水はけのよい土に、堆肥を多めに混ぜたものを用います。
アブチロンを、大きめの鉢に植え付けるときは、
赤玉土は中粒のものをおすすめします。
・置き場所
アブチロンは、日当たりのよい環境を好みます。
春から秋にかけては、日光のよくあたる場所、
または明るい日陰で育てます。
真夏は半日陰の方がよいでしょう。
寒くなったら、北風の当たらないところや、
室内で管理します。
・水やり
鉢土の表面が乾いたら、水やりのタイミングです。
生育期間は、たっぷりと与えましょう。
冬は心もち乾かし気味に管理します。
・肥料
アブチロンには、春から秋にかけて、
緩効性の化学肥料を置き肥をします。
液肥を1週間から10日に、
1回の追肥をほどこしてもよいでしょう。
・冬越し
寒くなる前に枝を切り戻し、
日当たりのよい室内に置きます。
5月ころになったら、植え替えましょう。
・増やし方
挿し木で増やすことが出来ます。
時期は、4~6月がよく、
枝を10cmほど切り、
清潔な挿し木用培土に挿します。
・病害虫
アブラムシやハマキムシの対策をします。
新芽や葉につくことがあるので、
殺虫剤を散布しましょう。
POINT!
・水はけのよい土に植えて育てる
・花がら摘みをし追肥をする
・暖地では庭植えをすることも可能