イチジクの熟れてきた実
イチジクの小さな実と葉
科名:クワ科
形態:落葉中高木
英名:fig tree
学名:Ficus carica
原産:西アジア
開花:3月~4月
「イチジク」と呼ばれている名前の由来は、
枝になった実が下から順に毎日一個づつ熟すことから、
「一熟」とと言われ「イチジク」と変化した説があります。
メソポタミアでは6000年以上前から栽培されていましたが、
日本には江戸時代のはじめ、ペルシャから中国経由でやってきました。
果実は生で食べるほか、乾燥させたイチジクでジャムにしたり、
パンやお菓子に入れたり、また甘露煮で食べることも可能です。
・品種
イチジクには夏果専用品種、秋果専用品種、
夏でも秋でも収穫できる夏秋果兼用品種と
大きく3つに分類できます。
日本は梅雨があるため秋果種が多く栽培されます。
国内生産が一番多いのはドーフィンです。
■イチジクの育て方 栽培方法
・苗選び
イチジクは雌雄異株ですが、日本で栽培されている品種は
雌株だけでもおいしく熟すように品種改良されています。
元気がよく、軸の太い苗を入手します。
・植え付け
3月中旬~4月上旬に、日当たりと水はけのよい場所に植えます。
大きめの植え穴を掘った後、堆肥を混ぜ水もちをよくします。
植えつけた年は実をならすことを諦め、
生長させることを優先するとその後がよく育ちます。
・剪定
落葉時期の12月~3月上旬までに
秋果種は実がなった枝を10cmほどの長さに切り詰めます。
夏果種は弱い透かし選定でかまいません。
一文字仕立てにする時は芯を止めて、
主な枝を左右にのびるよう誘引します。
・増やし方
イチジクは挿し木で2月ごろ簡単に増やすことが可能です。
・施肥
1月ごろと8月下旬に骨粉と油かすを
同じ量をまぜたものか液状化成肥料を与えます。
弱アルカリから中性の土を好むので、石灰をまくとよく生長します。
・病害虫
テッポウムシと夏のカミキリムシが発生しやすいです。
補殺するか、薬剤をまいて駆除します。
育て方のポイント!
・日当たりのよい場所に植えると果実が美味しくなります。
・土質は特に選びませんが、アルカリ性~中性の土を好みます。
・夏は水が切れると実が裂ける原因になります。