スモモの実り
スモモのかわいらしい花
科名:バラ科
形態:落葉中高木
英名:Japanese plum
学名:Prunus salicina
原産:中国
開花:4月中旬~5月上旬
「スモモ」と呼ばれている名前の由来は、
桃よりも甘酸っぱい実がなるので呼ばれている説があります。
「スモモも桃も桃のうち」という言葉がありますが、
桃とは違う種になります。
スモモは大きく分類すると、中国原産の「日本すもも(プラム)」と、
ヨーロッパコーカサス原産の「西洋すもも(プルーン)」の、
2つに分かれ、それぞれ実の色や味が違います。
・品種
スモモで日本で一番栽培されている代表種の「大石早生」
果実はあめ色で果肉は鮮紅色の「ツルダム」、
西洋すももとしては、「スタンレイ」、「サンプルーン」
「シュガープルーン」などが有名です。
■スモモの育て方 栽培方法
・苗選び
スモモは1品種では結実しにくい(自家不和合性)ので、
「大石早生」と「ツルダム」など2種類以上を混植すると
よく実がなるようになります。
「メスレー」のように1種類でも実がなる種類もあります。
・植え付け
スモモは1本の樹が成木に育つと、50㎡の広さが必要です。
2本以上植える場合は7m以上の間隔を空けるようにします。
植え付けは落葉後12月~2月、日当たりと水はけのよい場所に。
70cm四方の植え穴を掘り、有機物や石灰などをたくさん入れ、
高植えにし、地際から60cm位の長さで切り詰め、支柱を立てます。
・剪定
日当たりと風通しをよくするために、
落葉時12月~2月上旬ごろまでに、
徒長枝や込み入った部分を整理します。
長枝には花芽が少なく、実も良くつかないので、
5芽ぐらいを残して切り戻し、短芽を出させるようにします。
・増やし方
スモモは3月下旬、接ぎ木で増やすことが可能です。
・施肥
厳寒期を除き、寒肥として12月あるいは2月に、
油かすと骨粉を同量をまぜて与えます。
追肥は枝が伸びすぎないよう、窒素分は控えめにします。
・病害虫
実がなる前の梅雨時に、吸虫害や裂果を防ぐために、袋かけをします。
多くの薬剤の中で、病気にも害虫にもよく効くといわれる
石灰硫黄合剤を冬の1月~2月に散布します。
育て方のポイント!
・開花期と収穫期に雨が少なく、水はけと日当たりが良い場所が適しています。
・果実が親指位の大きさの時に摘果を行い、実を大きく育てます。
・昆虫によって受粉が行われるため、気温が低い時は人口受粉をします。