カサブランカ、存在感があります
カサブランカの香りもとても良いです
カサブランカ(Lilium 'Casa Blanca')は、
ユリ(百合)のなかでも20~25cmの直径の大きい花を咲かせ、
開花期には、良い香りが漂いとっても優雅なユリです。
ヤマユリやタモトユリ、カノコユリなど、
オリエンタルハイブリッド系の代表的な品種です。
カサブランカの育て方は、それほど難しくありません。
いくつかの注意点に留意して育てると、
鉢植え、プランター、地植えでも、
毎年、みごとな花を咲かせてくれます。
開花期は、6月~8月ごろです。
カサブランカの花言葉は「純潔」「雄大な愛」「威厳」「高貴」。
カサブランカの発芽、4月
カサブランカの球根
■カサブランカの球根の植え付け
・植え付け時期
球根の植え付けは、10月中旬から11月に行います。
ぎりぎり1月までは、だいじょうぶと言われていますが、
適した季節に新しい球根を植えたほうが良いでしょう。
・栽培場所
ユリは一般的に日光を好みますが、
カサブランカは半日陰で、水はけの良い場所が好きです。
西日が当たるところは苦手で、育ちが良くありません。
・用土
鉢植え、プランター植えの土は、一般の培養土か、
赤玉土6、腐葉土3、パーライトか川砂1ぐらいの、
水はけのよい用土に植えつけます。
庭植えの場合は、庭土に腐葉土と石灰を混ぜて、
水はけをよくして植えます。
緩効性化成肥料など元肥も加えましょう。
ユリは、連作が苦手なので、
ユリを植えたことのない土、場所に植えつけます。
・球根の植え付け
鉢・プランター植えの場合の覆土は球根一つ分の深さ、
庭植えの場合の覆土は球根3つ分の深さに植えます。
植え付ける間隔は、球根2~3個分くらいです。
土中の茎から根が発生するので深植えしてあげます。
・水やり
カサブランカの水やりは、
鉢・プランター植えの場合、土の表面が乾いたら与えます。
夏場の開花期は水切れしないよう乾く前に与えます。
ユリの球根は乾燥に弱いので、葉のない時期でも、
鉢・プランターで育てる場合には、
球根を乾燥させないくらいに水やりします。
庭植えの場合、水やりは、ほとんど必要ありません。
カサブランカは、元肥のほかに
芽が出たときに固形油粕などを、
花後のお礼肥に施します。
鉢・プランター植えの場合は、
緩効性の化成肥料などと液体肥料を定期的に与えます。
地植えの場合は即効性の化成肥料で良いでしょう。
・病害虫
葉枯れ病、根腐れ病、立ち枯れ病、さび病などに、
かかることがあります。
過湿がいちばんの原因になるので、
排水の良い土で通風しよく栽培するようにして予防します。
植付け前に、薬剤で球根を消毒しておくと効果的です。
害虫では、アブラムシが付きやすく、
ウイルス病を媒介するので、発芽し葉が枯れるまで、
オルトランなどを定期的にまきます。
■花後の手入れ
カサブランカの花が終わったら、
花がらを摘み、次の花の成長を促します。
最後の花も咲き終わったら、早めに摘み、
球根に養分がまわり太らせるようにします。
葉っぱは、枯れ落ちていくまで、
切らずにしておくと球根の太りを促進します。
カサブランカを切花で使うときも、
茎の半分を残してあげると、球根に養分が行きます
鉢植えの場合は毎年、庭植えの場合は3年に1度ぐらい、
秋の植え付け時期に掘り上げて分球し植えつけます。
庭植えの場合は連作障害が出るので、別の場所に植えます。
*カサブランカの切花は、近所の園芸店で1本1500円でした。
茎がしっかりと真っすぐに伸び、花が3つ、蕾が4つ付いています。
ピンクのカサブランカ600円と一緒に活けるとたいへん豪華で香りも高貴です。
長期間、花を楽しめますから良い買い物だと思います。
POINT!
・半日陰で、水はけの良い場所が好き
・連作障害が出るのでユリを植えたことのない場所に
・過湿にすると病気にかかりやすい