テッポウユリは丈夫でよく増えます
ユリの増やし方には何種類か方法がありますが、
ユリの種類によって適した方法が決まってきます。
共通して言えることは元になる親株が、
ウイルスに感染していない健全な球根を選ぶことが重要です。
傷がついていないもの、腐っていないもの、
そして球根の形が丸く整っているものが理想的です。
山百合系も環境に気遣うと育てやすいです
■ユリの増やし方
1.分球繁殖
ユリの球根は順調に育てると球根は大きくなっていきます。
さらに芽の数が多くなって、球根がいくつかに分かれてきます。
植え替え時期にこの分かれた分球を掘り出し、
土を落とし消毒してから、新たに植えて株を増やす方法です。
効率はあまりよくありませんが、誰でも確実に増やせる方法です。
2.鱗片(りんぺん)繁殖
ユリの球根は多くの鱗片が集まって形が出来上がっています。
この鱗片を1枚1枚はがし、土に挿す方法です。
花を咲かせるような球根になるまでに3~4年かかります。
時間は少しかかりますが、比較的簡単に親株と同じ球根を
大量に増やすことが可能です。
木子は茎にもつきます
3.木子(きご)繁殖
茎の地下部にも小球根が作られ、これは木子(きご)と呼ばれています。
これを植え替える時などに取り出し、別に植えて増やします。
大きな木子だと2年目から花を咲かせることが可能です。
4.珠芽(しゅし=むかご)繁殖
茎の葉の付け根にできる腋芽が生長して、
小さな球根のような珠芽ができます。
この珠芽を取り外して株を増やす方法で2 ~3年で開花します。
国内で珠芽ができる品種はオニユリとその変種だけです。
カサブランカは少し神経質ですが増やせます
5.タネ繁殖
ユリは咲いた花をそのままにしておくと、
種子が出来てしまうことがあります。
この種子をまくと2~4年はかかりますが、大量に増やすことが可能です。
園芸品種をこの種子繁殖で増やすと、必ずしも親と同じ品種の花を
咲かせるとは限りませんが、交配させたユリを楽しむこともできます。