エリカは主に鉢植えや切り花などで親しまれます。
上に向かって枝がのび、
カラフルな小花をびっしりつけます。
可憐な花に魅かれて手にした方も、
多いのではないでしょうか。
高温多湿の夏越しを上手に乗り切ったのにもかかわらず、
花芽がつかない、咲かないなんて、
どうしたものかと悩む事もあるでしょう。
栽培環境を見直し、キュートな花を咲かせてみませんか。
■エリカの花が咲かない理由は?
1.日照不足
エリカは、日光にじゅうぶんに当てて育てることが大切です。
4月から10月ころまでは、日なたに置きましょう。
真夏は半日陰で涼しく過ごすようにするとよいです。
最低気温が10℃を切るようになったら、
室内のガラス越しの日差しに、よく当てて育てます。
日照不足だと生育が緩慢になり、
つぼみが付きにくくなります。
出来るだけ、日光浴をさせてあげましょう。
2.根詰まりをおこした
エリカは、鉢花で売られているときには、
すでに根詰まりの状態になっていることが多いと、
考えてよいでしょう。
根鉢がびっしりになっているので、
1/3ほど古土を落として、
傷んだ根や伸びすぎた根を整理します。
団子状に固まってる場合は、
竹串や割りばしなど細いものを使ってほぐします。
ひとまわり大きな鉢を用いて、
硬質鹿沼土にピートモスを少々混ぜた用土に植え付け、
水をたっぷりあたえます。
3.寒さにあたってしまった
エリカはツツジ科の中ではとてもデリケートな花木です。
冷たく乾燥した風にあててしまうと、
枯れてしまうことがあります。
気温が低くなるなるころには、保温対策が必要です。
風除室においてもよいですし、
暖房がきつくない室内へ取り込むなどしましょう。
とくに霜の降りる季節が近づいてきたら、
夜から明け方にかけては、
低温や風から守るように気を配ります。