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ポインセチア 赤くならない

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ポインセチアのカラーは、赤と緑、
クリスマスを彩るとても綺麗な配色です


特に赤くなる部分の色味はとても濃く、
「真っ赤」という表現がとても合います。

しかし、生育環境によっては、この部分が上手く赤く濃くなってくれないことも...。
ポインセチアの葉が赤くならない原因は、何なのでしょうか?


■ポインセチア 赤くならない

一般に、ポインセチアの「葉」と言われますが、
厳密に言えば、ポインセチアの葉は、緑色の部分のことで、
赤くなる部分は、苞(ほう)と呼ばれる花を保護するためのものです。

苞は、葉でもなければ、花でもありませんが、
花芽をつけないと形作られません。

なのでポインセチアを赤くするためには、
花芽をつけることが、とても重要です。


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短日処理は、根気がいります


・ポインセチアは短日植物 
ポインセチアは、短日植物(たんじつしょくぶつ)です。
短日植物というのは、1日の日照時間が短くなることで、
花芽をつけ始め、花を咲かせる植物のことです。

ポインセチアの他には、アサガオ、カランコエ、キク、コスモス、
などの植物も短日植物として知られています。

ポインセチアの場合は、
日中の時間が12時間以上になることで花芽をつけ、
葉(苞)が赤くなるため、室内で管理する場合は、
明かりに気をつけなくてはいけません。

例えば、夜遅くまで電灯を付けている部屋などに、
12時間以上置いてしまうと、花芽がつかず、
いつまでたっても赤くなりません。

・短日処理の方法 
ポインセチアを秋ごろから、屋外の天然光だけで管理しても、
苞は、なんとか少しずつ色づきますが、
販売されているようにきれいな色は出せません。

なので、秋くらいからポインセチアの短日処理を行います。
あまりに残暑の強い時期に始めると、
蒸れて病気にかかりやすいので気をつけます。

だいたい、9月中旬頃を迎えたら、
大きめのダンボール箱や黒の厚手のビニール袋などを準備します。

18時頃から翌朝8時までは、その中にポインセチアを入れ、
人工的に作った暗い状態で管理を行います。

こうすることによって、
日中の時間を12時間以下におさえることができます。

約40~60日ほど毎日忘れずに、この短日処理を行えば、
まさにクリスマスカラーと言える、
緑と真っ赤のコントラストが見られるようになります。

◎短日処理の注意点
・40~60日のうち、1日でも処理を忘れると、
スタートに戻って、また40日以上なので忘れずに!

・最近は葉(苞)の部分が赤くならない品種もあるので、
品種選びにも注意してください。

■参考
・ポインセチア 植え替え 挿し木
・ポインセチア 冬の世話のコツ
・ポインセチア 葉が枯れ落ちるのは?
・ポインセチア しおれる元気がない理由は?
・ポインセチアの栽培、1年中楽しめる育て方