カンナ、夏！という感じです
夏の暑さに強い花、
日本の蒸し暑い夏の季節にも、
立派に、開花してくれる花がたくさんあります。
炎天下でも、元気に咲いてくれる花は見ているだけで、
頼もしく自分もエネルギッシュになりますね。
真夏の花壇、コンテナ、鉢、ベランダでも、
とても丈夫で強い花を探してみました。
初心者のかたにも世話のしやすい花たちです。
■夏の暑さに強い花
・アメリカフヨウ(Hibiscus moscheutos、英:rose mallow）
アオイ科/北アメリカ原産/多年草
花期：7月～9月/花色：白・ピンク・紫・赤
草丈：50ｃｍ～200ｃｍ
ハイビスカスと同じアオイ科の植物ですので、
花もハイビスカスを大きくしたようなものが咲きます。
大輪の花は一日でしぼんでしまいますが、
たくさんの蕾を毎日咲かせてくれます。
原種は大株になると、高さも横幅も100ｃｍを超えますが、
園芸種の中には背の低いものもありますので、
育てる場所によって選ぶことができます。
>>フヨウの育て方
・カンナ(Canna)
カンナ科/熱帯アメリカ原産/多年草
花期：7月～10月/花色：白・赤・ピンク・オレンジ・黄
草丈：40ｃｍ～200ｃｍ
地中に根塊を作って越冬するので、少々の乾燥には耐えられます。
それとは逆に、少し湿ったような場所でも育つとても強い植物です。
特に実生系の品種であれば、腰水状態でも育てることが可能です。
葉の色も特徴的で、明るいグリーンはもちろん、
濃い茶色の銅葉や縞模様などがあり、
カラーリーフとしても人気があります。
>>カンナの育て方
・ケイトウ(plumed cockscomb)
ヒユ科/インド・熱帯アジア原産/一年草
花期：6月～10月/花色：赤・ピンク・オレンジ・黄・薄緑
草丈：20ｃｍ～150ｃｍ
夏らしい明るい花色の多いケイトウは、夏の花の定番です。
花がふさふさした羽毛のようなものや、
もにょもにょと変わった形をしたものもあり、
見ているだけで楽しくなり、元気がもらえます。
暑さにとても強く、真夏にも弱らずに育ちます。
背が低いものから高いものまであるので、
鉢植えから地植えまで用途が広いです。
>>ケイトウの育て方
・ジニア(Zinnia)
キク科/メキシコ原産/一年草
花期：5月～10月/花色：白・赤・ピンク・オレンジ・黄・黄緑・バイカラー
草丈：20ｃｍ～100ｃｍ
別名、百日草と呼ばれている通り、
長い花期の間に次々と花を咲かせます。
赤やオレンジなど、はっきりした色が多く、
暑い夏にも元気にさせてくれます。
以前は背の高い品種が、切り花用としてよく出回っていましたが、
最近ではコンテナや花壇などでも気軽に楽しめる、
背の低いタイプもたくさん出回っています。
>>ジニアの育て方
近くで見ても遠くから見てもかわいらしいです
・センニチコウ(千日紅、bachelor's button)
ヒユ科/熱帯アメリカ原産/一年草
花期：6月～10月/花色：白・ピンク・赤・紫・黄
草丈：20ｃｍ～60ｃｍ
夏の炎天下でも元気に育ちます。
カサカサとした花は花もちがよく、千日もその紅さを保つとして、
千日紅（センニチコウ）という名前がつけられました。
ドライフラワーにしても花色が残り、とても美しいです。
背の高いものだけでなく、矮性種もあるので、
コンテナなどの容器栽培で楽しむこともできます。
>>センニチコウの育て方
・トレニア（Torenia）
ゴマノハグサ科/東南アジア・アフリカ原産/多年草（一年草扱い）
花期：5月～10月/花色：白・ピンク・黄・紫・青
草丈：20ｃｍ～30ｃｍ
暑い夏にも次々と小さな花を咲かせます。
あまり世話をしなくてもこんもりと茂るので、手間があまりかかりません。
乾燥した環境は少し苦手ですが、
湿気に強いので、日本の夏には欠かせません。
日当たりの良い場所から半日陰まで、広く育てることができます。
原産地では多年草ですが、耐寒性がないため日本では越冬できず、
一年草扱いとされています。
>>トレニアの育て方
・マツバボタン（松葉牡丹、Moss-rose Purslane）
スベリヒユ科/南アメリカ原産/一年草
花期：7月～9月/花色：白・赤・ピンク・オレンジ・黄
草丈：10ｃｍ～25ｃｍ
名前の通り、葉は松葉のように細長く多肉質、花はボタンのようです。
一重咲きと八重咲きがあります。
暑さと乾燥に強いので、夏の日向の強い味方です。
花は1日か2日でしぼんでしまいますが、
次々と長い期間咲いてくれます。
・アンゲロニア(Angelonia)
ゴマノハグサ科/中央アメリカ原産/多年草（一年草扱い）
花期：6月～10月/花色：白・ピンク・紫・青
草丈：30ｃｍ～100ｃｍ
原産地では毎年花をつける多年草ですが、
日本では冬越しが難しくほとんどが一年草扱いとされます。
背の低い矮性種をコンテナなどの寄せ植えに使ったり、
背の高い品種を花壇の後方に植えたりと、様々に活躍できます。
花期も長く、暑い真夏の直射下でも半日陰でもよく咲くので重宝します。
・クルクマ（学名、Curcuma alismatifolia）
ショウガ科/東南アジア原産/多年草
花期：7月～10月/花色：ピンク・赤・白
草丈：30ｃｍ～100ｃｍ
クルクマはハルウコンとも呼ばれ、
近年話題になっている健康食品、ウコンの仲間です。
食用のウコンとは違い、花を観賞する植物です。
花のように見えるのは苞と呼ばれるもので、
本当の花は苞の隙間にある小さなものです。
エキゾチックな雰囲気もあり、
花茎がある程度長いので、切り花としても使えます。
寒さに弱いので、一般的には春植え球根として扱われています。
■参考
・夏に長く咲く花 画像付き
・西日に強い花