アンズの花、上品な良い香りがします
アンズの実、果実酒やジャムにすると美味です
科名:バラ科
形態:落葉高木
英名:Apricot
学名:Prunus armeniaca
原産:中国
開花:3月中旬~4月中旬
「アンズ」と呼ばれている名前の由来は
中国語名「杏子」の唐音から来ています。
中国から日本へ渡来したのは大和時代、
905年の古今和歌集に歌われているぐらい歴史は古いです。
実はウメよりやや大きく、生で食べるほかに、
ジャム、果実酒、漢方にも使われています。
・品種
アンズが果樹として伝わっていったのは、
用途に合わせた品種改良が工夫されたことが大きな要因です。
東洋系の平和号、新潟大実、
西洋系のハーコット、ゴールドコットなどがあります。
■アンズの育て方 栽培方法
・苗選び
アンズの主要品種は自家結実することが可能です。
しかし、その確率は高くないので他品種あるいは
桃やウメを近くに植え、人工受粉によって
実をなるように準備した方が無難です。
・植え付け
落葉している11月下旬~2月中に、
日当たり、水はけのよい場所に植えます。
大きめの植え穴を掘った後、堆肥や鶏糞などを混ぜ込んでおきます。
高植えにして、支柱を立て倒れないようにします。
・剪定
葉が落ちた11月下旬~2月までに枝がよく伸びるので
間引き剪定を行います。
伸びすぎた枝を主につけ根から切り落とし
古い枝は花付きが悪いため、三年以上の古い枝も整理します。
ほっておくと高木になってしまうので
4mぐらいに生長したら頂点を切り落とします。
・増やし方
アンズは接ぎ木で3月ごろ増やすことが可能です。
・施肥
特に必要はありません。
・病虫害
雨の多い季節に実の表面に出てくる黒星病に注意します。
カイガラムシ、アブラムシ、コスカシバの幼虫も発生するので
見つけ次第駆除します。
育て方のポイント!
・剪定は落葉時期の冬に行い、余計な枝を整理します。
・開花1か月すぎに実を摘み、実がよくなるようにします。
・冬に気温が下がり、乾燥した環境を好みます。