ハナミズキ、春を感じさせる美しさ
ハナミズキ、大木になるとりっぱです
科名:ミズキ科
形態:落葉中高木
英名:Flowering Dogwood
学名:Benthamidia florida
原産:北アメリカ
開花:4月中旬~5月上旬
「ハナミズキ」という名の由来は、ミズキの仲間の中で
花が大変目立つことからつけられた説があります。
1915年に東京市がワシントンへサクラを贈った時、
お礼として送ってきた木がハナミズキでした。
花はもちろん、紅葉する時期は葉も美しいので、
街路樹や公園によく使われて花木です。
・品種
原種は白い花をつけますが、園芸品種、近縁種も多く、
枝が垂れ下がるシダレハナミズキ、
薄紅色のベニハナミズキ、外縁部分が黄金色に色づく、
レインボーなどがあります。
■ハナミズキの育て方 栽培方法
・苗選び
接ぎ木苗が一般的です。品種物を手に入れる時は、
品種名と特徴を慎重に確かめます。
ハナミズキが咲いている時期だとチェックしやすいです。
・植え付け
2月下旬~3月下旬、11月中旬~12月上旬に植えつけが可能です。
寒さが厳しい時は避け、日当たりと水はけのよい場所に植えます。
植え穴は、根がよく広がるよう大きめに掘り、
堆肥と腐葉土をまぜ、土の中の温度を上げておきます。
乾燥を嫌うので植えつけ後、根元にワラを敷きます。
・剪定
ハナミズキは上向きに花が咲くので、
枝を高くしないように樹高を抑えます。
時期は葉が落ちた12月~2月が適しており、
花芽を落とさないよう切り詰めます。
樹形を乱す枝や、徒長枝はつけ根から切り詰め、
からみ枝、込み入った部分の細かい枝を整理して、
光が差し込むようにします。
紅白のハナミズキを庭に植えている家を見かけました
・増やし方
ハナミズキの品種物は接ぎ木で増やします。
3月中旬ごろ、10cmぐらいに切り取り、
実生3年ぐらいの台木に切り接ぎで増やします。
・施肥
1月~2月と8月下旬に、油かすと骨粉を
同量混ぜたものを3握りほど根元に与えます。
枝ばかり伸びて花が咲かない場合は、窒素分を抑えます。
・病虫害
テッポウムシやアメリカンシロヒトリの幼虫等の害虫と
うどんこ病の発生を防ぐためには定期的に、
殺菌・殺虫剤を撒いて対処します。
育て方のポイント!
・購入する時は接ぎ木苗を慎重に選びます。
・冬の寒さには強いですが、乾燥には弱い花木です。
・脚立が届く高さに樹形を整えると、手入れが楽になります。