大輪の園芸品種は一般に寒さに弱いです
ハイビスカスには、ビタミンC、クエン酸、リンゴ酸などが豊富です。
一般的には"観賞用"に育てられている方が多いと思いますが、
ハイビスカス栽培を行っているのであれば、
ぜひ、ハーブとしても、楽しんでみてください。
主にハーブとして用いられるのは、ローゼル(Hibiscus sabdariffa)です。
例えば、ハイビスカスティーなど、いかがでしょうか?
クレオパトラも美容のために、愛飲していたと言われるハーブティーです。
ビタミンC、クエン酸、リンゴ酸による、美肌効果の他、
カリウムによる利尿作用、むくみ予防や、二日酔いの解消、
便秘の改善や、のどの炎症を抑えるなどの、健康効果があります。
また、ハイビスカスの開花時期である、夏季の夏バテ防止にも、
ハイビスカスが良いと言われていますから、
今年の夏は、自宅で育てたハイビスカスを飲んで、夏越ししませんか。
八重のハイビスカスもきれいです
■ハイビスカス 冬越し
1.品種による、耐寒性の違い
ハイビスカスにも、さまざまな種類がありますので、
購入時は、その種類についても悩まれたことと思います。
古くからある在来種で、やや小ぶりの赤い花が特徴的な種類のものは、
比較的、日本の寒さにも強い性質があり、西日本などの、
暖かい平地であれば、冬場も外で管理することができます。
その他の品種については、なかなか外での冬越しはできません。
2.一般のハイビスカスの冬越し
上記でご紹介したハイビスカス以外の種類に関しては、
耐寒性が低く、5℃以上の温度が必要です。
11月中旬頃になったら、屋内に取り込んで冬越しさせます。
室内の温度は、大体5度以上あれば問題ないとされています。
特別寒い地域などでない限りは、
屋内の日当たりの良いところで普通に管理しても問題ありません。
3.大型種は耐寒性が低い
基本的には、11月中旬に屋内に取り込み、冬越しができますが、
花の直径が15センチ以上もあるような、大型種のハイビスカスの場合、
一般的なハイビスカス以上に寒さに弱い性質があります。
室内の温度が7度~10度以上でないと、上手く冬越しができません。