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ラベンダーの剪定|適期と刈り込み方

Lavandula stoechas.jpg
人気上昇中、ストエカス ラベンダー


ラベンダーは、年に2回、剪定に適した時期があります。
1回目は、本格的な夏を迎える前6月~7月。
2回目は、寒い冬がくる前の9月下旬~11月です。

剪定画像も確認してみてください。


■夏越しの剪定

ラベンダーは高温多湿の環境が苦手です。
そのため、日本の長い梅雨と暑い夏は特に苦手です。

暑さに強い品種もありますが、それも他の品種に比べれば強いだけで、
根本的に高温多湿に弱いのがラベンダーの性質です。

株全体をすっきりさせ、風通しをよくして蒸れを防ぐことで、
夏越しの成功率が上がり翌年も楽しめます。

・開花後
ラベンダーの花が咲き始め、7割ほど咲きすすんだら、
順次花を刈り取り剪定をしましょう。

花は花穂のみを刈り取るのではなく、
花穂の下の花茎も一緒に刈り取ります。

刈り取る場所は、花茎の下に葉が4枚~8枚ほどつくくらいの場所です。
花が完全に散るまで刈り取らずにいると、
株がかなり消耗して元気がなくなります。

これから蒸れる梅雨、暑い夏を乗り越えるためには、
できるだけ体力を消耗しない方がいいので、
こまめに花穂は刈り取るようにしましょう。


sentei.jpg
草丈の半分くらいを脇芽の上で剪定します


・刈り込み剪定と間引き剪定
花の刈り込みがだいたい終わったら、
本格的な梅雨に入る前に全体の刈り込みを行います。

まずは、株全体の中で枯れている枝を株元から切り取ります。
次に、地面に沿って寝た状態で伸びている枝を株元から切り取ります。

よほど土も環境も良い場所であれば、
寝ている枝も枯れこむことはないかもしれません。

しかし、横に伸びて少し株姿が乱れる上に、
たいていは土からの湿気で枯れこむことが多いので、先に切ります。

次は、枝が混みあっている場所があったら、
不要な枝を間引くように株元から切ります。

枝が混みあっていると、風通しが悪くなって蒸れやすくなります。
最後に、残った枝全体を刈り込みます。


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剪定すると脇芽が育ってこんもりしてきます


ラベンダーの枝をよく見ると、
下の方は木化していることが多いです。

木化している枝の上に、新しく枝が伸び、
そこに葉が生えている状態かと思います。

葉が生えている新しい枝の中で、
脇芽が出ている部分があるので、好きな高さに剪定します。

切る場所は、必ず脇芽のある場所の上にします。
あまり高い位置で剪定してしまうと、
そこから伸びていくので、草丈が高くなってしまいます。

草丈が高くなることで倒伏しやすくなったり、
株姿が乱れやすくなることがあるので、
伸びる分を考えながら切る場所を決めましょう。


■冬越しの剪定

本格的に寒くなる前に、冬越しの準備として剪定を行います。
時期は9月下旬~11月頃です。

刈り込み方は、夏前の刈り込みと同様です。
強く刈り込むのは、最初は勇気がいるかもしれませんが、
刈り込むことで春からの生育がよくなり、
こんもりと形よく茂ってくれますので、剪定します。

どうしても心配であれば、上から3分の1くらいに剪定をしても良いです。

■参考
・ラベンダーの育て方|切り戻しと株分けが栽培のコツ