「ラベンダー」と一致するもの

ラベンダーの育て方|切り戻しが栽培のコツ

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ラベンダー、ストエカス系、愛らしい形


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ラベンダー、寄って見ても不思議できれい


ラベンダー(Lavender)は地中海沿岸原産の、
シソ科の丈が伸びるタイプの常緑植物です。

最も知られているハーブの一つであり、
ラベンダーの芳しい香りは"香りの女王"と称されます。
ラベンダー全てで30種類あるそうですが。
イングリッシュラベンダー、フレンチラベンダーが、
いちばん知られています。

さらに、デンタータ種、ストエスカス種、ラナータ種などが、
それぞれの花の姿と香りで人気を誇っています。
ラベンダーは6月~8月上旬に、
紫色、ピンク、白などの花を開花させます。

近日、香りは少なく花の美しい品種や、
耐寒性に優れた品種などが作出され、
品種改良が進んで育てやすくなっています。


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ラベンダーの紫と白の組み合わせもすてき


ラベンダー育て方 栽培方法

・苗選び
タネから育てる場合は、
2月~3月にタネをまきますが、
発芽しにくいです。

苗から育てるほうが、手軽に楽しめます。
増やしたいときは、挿し芽をしましょう。

苗は4月以降に、葉の色つやが良い、
ずんぐりしたものを選びます。

・植え付け
ラベンダーは酸性土が苦手なので、
水はけの良い培養土に石灰と元肥を混ぜ込みます。
赤玉土(小)7:腐葉土3、
または市販の草花用培養土に、
腐葉土を2割くらい混ぜ込むと良いでしょう。

ラベンダーの苗を購入したら、
できるだけ早く5号鉢くらいに植え替えます。
プランターなら、20~25cm間隔に植え付けましょう。

・置き場所
高温多湿に弱く、乾燥した涼しい気候が好きです。
風通しのよい場所で、とくに夏は涼しい場所に置きます。
長雨のときは、鉢、プランターなら、移動してあげましょう。

・水やり
土が乾いたらたっぷり与えます。
常に湿っていると、根腐れを起こすことがあるので注意します。

・切り戻し
6月下旬から8月頃、花後に、
根元から1/3ほど切り戻し形を整えます。
ラベンダーの枝が伸び、
株の姿が乱れてきたら浅く切り戻し剪定します。

・増やし方
ラベンダーを増やすのは挿し木と種まきが適しています。
株分けは、適していません。

私も株分けを試みましたが、株が弱ってしまい、
元気な状態に戻るのに、数ヶ月かかりました。

ラベンダーは、根である地下部分が1本に繋がっています。
ラベンダーの株分けを行うと、
この地下部分を引き裂き株をいためることになります。

株が大きくなりすぎた場合は、
株分けではなく、強剪定を行いましょう。

・施肥
元肥のほかに、春と秋に、
月1回程度緩効性化成肥料を与えるか、
液肥を規定量に薄めて与えます。

・病虫害
じょうぶで、病虫害の心配はほとんどありません。
まれにウドンコ病、アブラムシの被害に合うことがあります。

kurukuru.gifPOINT!
・高温多湿に弱いので対策を
・気に入ったラベンダーは挿し芽で増やす
・切り戻し剪定をして樹形を整える

>>ラベンダーのタネと苗を見てみる

ラベンダー 増やし方は?

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気に入ったラベンダーを増やしたいですね


ラベンダーを増やす方法には、
どのようなものがあるのでしょうか?


■ラベンダー 増やし方は?

1.挿し木で増やす
ラベンダーを増やす方法として、
もっとも一般的に行われる方法は挿し木です。

ラベンダーを大量に植えているラベンダー畑でも、
挿し木で増やしています。

挿し木を行うと、親株と同じ品種のラベンダーを、
簡単に確実に増やすことができるのです。

挿し木は、4月~6月の上旬か、9月~10月に行います。
若い枝で、太く生長した茎を株から切り取ります。


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挿し木は、簡単確実に増やせます


切り取った茎を、さらに7~8cmの長さに切り、
水に差して60分ほど水上げします。

水上げをしている間に、
平鉢に小粒の赤玉土を敷き、給水させます。

用土は、新しい赤玉土、パーライト、バーミキュライト、
ピートモスなどを1種類だけ用います。

棒で土の表面に穴を開け、枝を挿してから土を寄せます。
挿し木した後4~5日は日陰に置きます。

その後、日当たりのよい場所に移動します。
2週間から1か月ほどで発根します。

軽くゆすっても、ぐらつかなくなったら、
ポットなどに植え替えて育てます。


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種からだと時間がかかります


2.種から増やす
ラベンダーは種から育てることもできますが、
開花までは2年ほどかかります。

ラベンダーの種は休眠しているので、
植え付けの前に休眠打破する必要があります。

種をキッチンペーパーで包み、給水させます。
充分に種が湿ったら水けを絞り、
ビニール袋に入れて2日間冷蔵庫に入れます。

その後、小粒の赤玉土やパーミキュライトなど無菌の土に植えます。
明るい日陰で、乾かさないように管理し、発芽させます。

発芽後は日当たりのよい場所で育て、乾燥に気を付けて育てます。
本葉が生えてきたら、ポットに移して育てていきます。

3.株分けで増やせる?
ラベンダーを増やすのは挿し木と種まきが一般的で、
株分けは適していません。

私も株分けを試みましたが、株が弱ってしまい、
もとの元気な状態に戻るのに、数か月かかりました。

ラベンダーは、枝や花の地上部と、
根である地下部が1本の幹で繋がっています。

ラベンダーの株分けを行うということは、
この幹を引き裂くことになり、株をいためることになります。

ラベンダーの株が大きくなりすぎた時には、
株分けではなく、強剪定を行います。

■参考
・ラベンダーの剪定|適期と刈り込み方
・ラベンダーの育て方|切り戻しが栽培のコツ

ラベンダーの剪定|適期と刈り込み方

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人気上昇中、ストエカス ラベンダー


ラベンダーは、年に2回、剪定に適した時期があります。
1回目は、本格的な夏を迎える前6月~7月。
2回目は、寒い冬がくる前の9月下旬~11月です。

剪定画像も確認してみてください。


■夏越しの剪定

ラベンダーは高温多湿の環境が苦手です。
そのため、日本の長い梅雨と暑い夏は特に苦手です。

暑さに強い品種もありますが、それも他の品種に比べれば強いだけで、
根本的に高温多湿に弱いのがラベンダーの性質です。

株全体をすっきりさせ、風通しをよくして蒸れを防ぐことで、
夏越しの成功率が上がり翌年も楽しめます。

・開花後
ラベンダーの花が咲き始め、7割ほど咲きすすんだら、
順次花を刈り取り剪定をしましょう。

花は花穂のみを刈り取るのではなく、
花穂の下の花茎も一緒に刈り取ります。

刈り取る場所は、花茎の下に葉が4枚~8枚ほどつくくらいの場所です。
花が完全に散るまで刈り取らずにいると、
株がかなり消耗して元気がなくなります。

これから蒸れる梅雨、暑い夏を乗り越えるためには、
できるだけ体力を消耗しない方がいいので、
こまめに花穂は刈り取るようにしましょう。


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草丈の半分くらいを脇芽の上で剪定します


・刈り込み剪定と間引き剪定
花の刈り込みがだいたい終わったら、
本格的な梅雨に入る前に全体の刈り込みを行います。

まずは、株全体の中で枯れている枝を株元から切り取ります。
次に、地面に沿って寝た状態で伸びている枝を株元から切り取ります。

よほど土も環境も良い場所であれば、
寝ている枝も枯れこむことはないかもしれません。

しかし、横に伸びて少し株姿が乱れる上に、
たいていは土からの湿気で枯れこむことが多いので、先に切ります。

次は、枝が混みあっている場所があったら、
不要な枝を間引くように株元から切ります。

枝が混みあっていると、風通しが悪くなって蒸れやすくなります。
最後に、残った枝全体を刈り込みます。


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剪定すると脇芽が育ってこんもりしてきます


ラベンダーの枝をよく見ると、
下の方は木化していることが多いです。

木化している枝の上に、新しく枝が伸び、
そこに葉が生えている状態かと思います。

葉が生えている新しい枝の中で、
脇芽が出ている部分があるので、好きな高さに剪定します。

切る場所は、必ず脇芽のある場所の上にします。
あまり高い位置で剪定してしまうと、
そこから伸びていくので、草丈が高くなってしまいます。

草丈が高くなることで倒伏しやすくなったり、
株姿が乱れやすくなることがあるので、
伸びる分を考えながら切る場所を決めましょう。


■冬越しの剪定

本格的に寒くなる前に、冬越しの準備として剪定を行います。
時期は9月下旬~11月頃です。

刈り込み方は、夏前の刈り込みと同様です。
強く刈り込むのは、最初は勇気がいるかもしれませんが、
刈り込むことで春からの生育がよくなり、
こんもりと形よく茂ってくれますので、剪定します。

どうしても心配であれば、上から3分の1くらいに剪定をしても良いです。

■参考
・ラベンダーの育て方|切り戻しと株分けが栽培のコツ

デュランタの育て方 |水やりと追肥を栽培管理して

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デュランタの紫の花とライムグリーン葉がきれい


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デュランタの白も人気


デュランタ(Golden dew drop、学名:Duranta erecta)は、
クマツヅラ科デュランタ属、
北米フロリダから南米ブラジルにかけてが原産の
半耐寒性常緑中低木です。
別名ハリマツリ、タイワンレンギョウなどとも呼ばれています。

主な種類
・ライム
・宝塚
・アルバ

草丈は30cmのものからあり、自生しているものでは、
樹高が3mほどまであります。

ライムグリーンの葉色が美しく、
観葉植物としても楽しまれています。
育てる環境がよいと、ラベンダーブルーや白などの
可愛い花が咲きます。

寄せ植えのアイテムとして楽しめます。
熱帯地域では、生け垣にも利用され、
じょうぶで、花が長く咲きます。
コンテナ植えや鉢植えなど、
挑戦してみるのも楽しいでしょう。

苗を5月~6月ころに植えて、一年を通して楽しめます。


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デュランタ、寄せ植えにしやすい


デュランタ育て方 栽培方法

・苗選び
よくしまった、バランスのよい枝ぶりのものを選びます。
きれいな葉が、たくさんついているものがよいです。

・植え付け
水はけと水もちのよい、肥沃な用土に植えましょう。

・置き場所
4~10月は、よく日光にあたるような戸外に置きます。
冬は霜が降りない地域では、戸外でも冬越しできますが、
通常は室内で管理しましょう。
4月を迎えたころから、
少しずつ外気に慣らすのがよいでしょう。

・水やり
鉢土の表面が乾いてから、水やりをします。
鉢土をよく観察してから、与えるのがよいでしょう。
冬は、乾かし気味にします。

・肥料
デュランタには、月に1回ほど、
有機質配合の肥料を追肥します。

・植え替え
冬越しの後、5~6月ころ腐植質が多い、
保水性が高くて水はけのよい、
新しい土で植え替えを行います。

・増やし方
デュランタは、挿し木で増やします。
6月ころに、元気な挿し穂を、
清潔な挿し木用の土などに挿しましょう。

kurukuru.gifPOINT!
・4~10月までは外の日光にじゅうぶん当てる
・霜の当たる地域は、冬は室内で冬越しさせる
・生育期間は、水をしっかりあたえ有機質の肥料を追肥する

>>デュランタの苗を見てみる

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カモミールの群生


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カモミールは、ラベンダーともよく合う


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ダイヤーズカモミール


カモミール(カミツレ、chamomile 学名:Matricaria recutita)は、
キク科の1種です。

紀元前より、薬草として用いいられてきました。
現在でも、安眠の薬や、心身の不定愁訴の、
解消、緩和に利用されています。

カモミールの花だけを摘んでティーポットに入れ、
熱湯を注いで1~2分置くと、ハーブティーが楽しめます。

ハーブティーに用いる花は、生でもドライでもかまいません。
入浴剤としても利用でき、体が温まります。
また、花から抽出した製油は、アロマテラピーに用いられています。
カモミールの香りには、神経の高ぶりや気持ちを、
静めるはたらきがあります。

カモミールは、キャベツやタマネギの、
コンパニオンプランつとして知られています。
これらのそばにカモミールを植えておくと、害虫予防になります。
直接植えなくても、ハーブティーや、入浴剤として、
使用した後の花を土に漉き込めば、同様の効果が得られます。

カモミール主な種類
・ジャーマン種...生育が良く、栽培しやすい一年草。花期は3月中旬~5月。
・ローマン種...花付きは少ないが、ジャーマン種より花が大きい。宿根草。花期は6月中旬~7月。
・ダイヤーズ種...黄色の花で、染料にも用いられる。花期は7月~8月。


カモミール類育て方 栽培方法

・タネまき
春まきと秋まきがありますが、
秋まきの方が育てやすく、丈夫に育ちます。
春まきは4月に、秋まきは9月下旬~10月上旬に蒔きます。
種子が細かく、厚まきになりがちなので、砂などを混ぜて蒔きます。

タネまき用土を入れた平箱にばら蒔きにしたら、
発芽までは日陰で管理し、
発芽したら日当たりの良い場所に移します。

・間引きと植え替え
本葉が2~3枚になって混み合ってきたら、
間引きをして丈夫な苗に育てます。

本葉が5~6枚になる4月中旬~5月、
または10月になったら植え替えます。
赤玉土(小)6:腐葉土3:バーミキュライト1、
または市販の草花用培養土に緩効性化成肥料を3g/Lを混ぜ、
3号ポットに植え替えます。

・定植
ポットが根でいっぱいになってきたら、
4.5号~5号鉢に植え替えます。
プランター栽培は、生育が良いジャーマン種は30cm、
ローマン種は20cm間隔を目安とします。
先端を摘んで、わき芽を出します。

・置き場所
日当たり、風通しの良い屋外で育てます。
霜が降りる季節になったら、軒下で霜よけをします。

・水やり
土が乾いたら水を与えます。
暑さと乾燥に弱いので、真夏は朝夕2回、
涼しい時間を選んでたっぷりと与えます。

・ふやし方
宿根草のローマン種は、春か夏、株分けをして増やします。
ジャーマン種は種で増え、こぼれ種からも発芽します。

・施肥
元肥のほか、月に2回を目安に液肥を与えます。

・病虫害
丈夫なので、特に病虫害の心配はありません。

kurukuru.gifPOINT!
・ジャーマン種、ローマン種の特性を知って育てる
・秋まきのうほうが育てやすい品種が多い
・株分け、こぼれダネで増やすことができる