剪定をじょうずにして花を多く咲かせましょう
ウメはバラ科サクラ属の落葉中高木です。
原産地は中国で、日本各地に名所や名木がたくさんあります。
ウメの開花は気温が暖かくなると咲くので、
早春の季節を感じさせ、日本人に愛されている庭木です。
最初は日本に伝わった時、薬用の木としてでした。
しかし万葉集のころから、花を観賞する木として親しまれています。
また花だけではなく香りもよいので、品種改良が盛んな木です。
園芸品種は300種類を超えるぐらい、個性豊かな種類がそろっています。
■「花ウメ」の剪定方法
1.ウメは大きくわけて2種類
ウメには花を観賞する「花ウメ」と
実を収穫して梅酒や梅干しなどに使う「実ウメ」と2種類あります。
種類によって剪定方法が違ってきます。
今回は花が咲かないための対処法として、
「花ウメ」の剪定方法について説明します。
剪定のタイミングと強弱がコツです
2.ウメの剪定方法
「サクラ切るばか、ウメ切らぬばか」の格言があるぐらいに、
ウメは剪定をこまめに行って花枝を増やし、樹形を整えていく木です。
剪定は花が咲き終わった後すぐに、新芽が出る前に切ります。
すると枝が分かれて、枝数が増えます。
春に伸びる枝は強い枝が育ちます。
しばらくすると新芽が生長しますので、
5月下旬~6月中に2度目の剪定を行います。
すると次に伸びる枝もまた枝分れをします。
ただし春よりも弱い枝になります。
このようにすると花芽が増えていきます。
そして葉が落ちる11月ぐらいまでは、枝の切り詰めは行いません。
このような剪定を繰り返していると下方は短枝がなくなり、
花がどんどん上にあがってしまいます。
落葉時期に徒長枝を主に樹形を整えるような強剪定を行います。
太い枝を切った時は保護剤を塗るようにします。