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プリムラ類の育て方 夏越え後株分けで増やす

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プリムラ・ジュリアン、雪にも強い


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プリムラ・ジュリアン、花色多数


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本来のサクラ草、可憐な野草


プリムラ(Primrose、学名:Primula)は、
サクラソウ科サクラソウ属、
北半球原産の多年草です。
別名クリンザクラ、セイヨウサクラソウなどとも、
呼ばれています。

プリムラ類は寒さに強く、品種が豊富で、
育てやすい人気の花です。

主な種類
・プリムラ・マラコイデス
中国原産 一年草 オトメザクラ
花茎が高めで、小さな花から甘い芳香がでます。
・プリムラ・オブコニカ
中国原産 多年草 トキワザクラ
花に最もボリュームがある種類です。
・プリムラ・ポリアンサ
ヨーロッパ原産 クリンザクラ
花茎が低めで、寒さに強いです。
・プリムラ・ジュリアン 
日本で開発された品種 ポリアンサより小型。
花径は2~3cmくらいです。

いずれも、花色がとても鮮やかで豊富です。

色彩にあふれて開花期が長いので、
冬から春にかけて、窓際を華やかにしてくれます。

いずれも、5月中旬~6月中旬にタネまきを行い、
10月中旬~5月まで花が咲きます。


プリムラ類の育て方 栽培方法

・タネまき
マラコイデス・ポリアンサ・ジュリアン
5月中旬~6月中旬ころにタネまきをします。
ピートバンにばらまきをします。
覆土はしなくてもよいです。

底面吸水させ、新聞紙をかぶせて、
乾燥しないように、明るい日陰に置いて、
発芽を待ちます。
子葉が出たら間引きます。

・植え替え
6~7月ころ、葉と葉がふれるくらいに育ったら、
水はけのよい草花用び培養土に、
緩効性の化成肥料をまぜたものに植えます。
3号ポットに1本ずつ植えましょう、

・置き場所
日当たりと風通しのよい場所で育てます。
花が咲きだしたら、室内にへ移動します。
日当たりのよい窓辺に飾って楽しめます。

ポリアンサやジュリアンは、
霜の当たらない屋外が向いています。
暖かい室内に長く置くと、
花色が悪くなり徒長します。

オブコニカは、レースのカーテン越しの、
窓辺がよいでしょう。

・定植
9月中旬~10月ころがよいでしょう。
ポットが根でいっぱいになったら、
定植のタイミングです。

4.5~5号鉢またはプランターに植えます。
いずれも、水はけのよい培養土に、
緩効性の化成肥料を混ぜたものを用います。

・寄せ植え
冬から春は、生育がおだやかなので、
密植でもだいじょうぶです。
ポリアンサやジュリアンを、
単独の混色で植えるのもかわいいです。

マラコイデスをプランター植えで楽しむ場合は、
同じ色か2色の組み合わせもおすすめです。

・水やり
鉢土が乾いてから、鉢の底から
水が流れ出るくらいの量を与えます。
水やりは、必ず株元に与え、
花にかからないように気を配ります。

室内が乾燥してるときは、
時々霧吹きで葉水を与えましょう。

・採種
花がらはこまめ摘み取りましょう。
タネをとるときは、すべての花が
咲き終わる前に、受粉させて、
タネを実らせます。

こぼれタネでも増やせますが、
採種して保存したほうが安心です。

茶色になってきたら、花茎を切り取り、
新聞紙などの上でもみほぐします。
さらに、ふるいにかけて花がらを除きます。
タネはとても細かいので、
慎重に取り扱いながら、
涼しい場所に保管しましょう。

・増やし方
ポリアンサ・ジュリアン・オブコニカ
プリムラ類は、高温多湿が苦手なので、
夏越しが出来たら、株分けで増やせます。

花が終わる6月ころから、
半日陰の雨が当たらない場所におきます。
9月中旬~10月上旬が、株分けに最適です。

鉢から株を抜き、古土を落とし、
長い根や傷んだ根を切り詰め、枯葉も除きます。
必ず根を付けた状態で、1芽ずつ株分けします。
3号ポットに植え替えます。

ジュリアンは株が小さいので、
5号鉢に3本ずつ植えてもよいでしょう。

水はけのよい草花用培養土に、
緩効性の化成肥料を施し、
植え替えが済んだら、
水をたっぷり与えましょう。
根付くまでは、明るい日陰で管理しましょう。

・肥料
夏越しの間は、肥料は不要です。
元肥として、緩効性の化成肥料を与え、
月に3回くらい液肥を与えます。
花が咲く期間が長いので、
肥料切れには注意しましょう。

・病害虫
高温多湿は、灰色カビ病が発生します。
風通しがよい環境にしましょう。
花がらも放置すると、
腐って病気になりやすくなります。
アブラムシには、オルトラン粒剤を、
株元にまきます。

kurukuru.gifPOINT!
・高温多湿には弱く水のあげすぎも苦手
・開花中は日光をいっぱい当てる
・夏越えできたら株分けで増やす