クチナシの花、歌でも有名ですね
クチナシの実は料理に染料に用途が広いです
クチナシ(学名:Gardenia jasminoides)は、
アカネ科クチナシ属の常緑低木です。
6月から7月にかけて咲く花には、
香水のような優雅な香りがするため、
学名の種名「jasminoides」は、「ジャスミンのような」、
という意味をこめてつけられました。
10~11月に赤黄色の実をつけます。
クチナシの実を砕いて煮出すと、きれいな黄色になることから、
古くから黄色の着色料として使われてきました。
今でも天然の着色料として、
タクアンや和菓子などに使われています。
また、くちなしの実は山梔子(さんしし)と呼ばれ、
漢方薬としても利用されています。
鉢植えでは、矮性種のコクチナシや、
株がコンパクトなガーデニアが人気があります。
■クチナシ 鉢植えの育て方
・苗選び
葉の緑が鮮やかで、節と節の間が詰まっていて、
株がしっかりしているものを選びます。
つぼみがたくさんついているものがよいでしょう。
・置き場所
午前中だけ日が当たる場所か、
3~4時間だけ日の当たる半日陰におきます。
室内では、レースのカーテン越しに光が当たるようにします。
クチナシは根の生長がよく、
根が鉢底から出てしまうことがあるので地面に直置きは避け、
できるだけ台の上におくようにします。
地植えにするときは、小さな苗のうちに、
半日陰の適所に植えつけます。
成木は、根付きにくいです。
・水やり
水切れを起こすと葉焼けを起こしたり、
花が咲かずに落ちたりするので、
土が乾いたら水をたっぷり与えます。
ときどき全体に葉水を与えます。
植物は葉で呼吸するため、水をかけることで、
葉の周りに水蒸気の膜をつくり乾燥を防ぐ効果があります。
・剪定
花が終わったらすぐに丸く刈り込みます。
クチナシの花芽は新しく伸びた枝につき、翌年開花します。
剪定後に伸びた二番枝にも、花芽が作られます。
混んだ部分を間引くように剪定します。
枝を間引き剪定するときは、
枝分かれしているところで切りますが、
花芽を切らないように注意してください。
・植え替え
4月中旬~5月上旬に行います。
鉢から株を抜き、振る土を落として根をほぐしたら、
根を1/3くらい切り詰めて、
水はけのよい新しい培養土に植え替えます。
・施肥
2月と8月下旬に、緩効性化成肥料を株元に置き肥します。
窒素肥料が多いと花付きが悪くなるので注意してください。
・挿し木
クチナシの挿し木は、割と容易にできます。
クチナシの挿し木を行う時期は、6月中旬~8月が適しています。
今年伸びた枝を10cmくらいに切り、
下葉を取って挿し穂を作ります。
鹿沼土に挿し、根が出たら植え替えます。
・病虫害
クチナシの天敵はオオスカシバの幼虫で、一晩ですべての葉を食い荒らすこともあります。
5~6月に発生しやすいので、エカチンやスミチオンンなどの殺虫剤を2回散布します。
このとき、葉の表面だけでなく、裏側にも散布するようにします。
POINT!
・直射日光と乾燥が苦手
・花後にすぐ刈り込む
・地植えの場合、株が小さいうちに植えつける
■参考
・クチナシ 鉢植えの育て方|半日陰で元気に生長
・クチナシの育て方(庭植え)|乾燥と寒さを防いで栽培します
・クチナシ 植え替え
・クチナシ 花が咲かない