ハナズオウの花
ハナズオウの実
科名:マメ科
形態:落葉低木
英名:Chinese redbud
学名:Cercis chinensis
原産:中国
開花:4月中旬~5月中旬
「ハナズオウ」と呼ばれている名前の由来は
花がジャケツイバラ科の「スオウ(Caesalpinia sappan)」で
染めたような、黒みを帯びた紅色をしている様子から
呼ばれ始めた説があります。
葉が出る前に、蝶の形をした赤紫色の花が咲きます。
花茎が大変短いので枝を覆うように
モールのように枝にびっちりと花がつきます。
秋にはキヌサヤインゲンを短くしたような
赤紫色の薄いサヤができます。
・品種
ハナズオウのほかに淡い紅色の花のアメリカハナズオウ、
濃いピンク色の花のセイヨウズオウなどがあります。
■ハナズオウの育て方 栽培方法
・苗選び
幹が太くて丈夫そうなものが数本、
育っているものを選びます。
細い幹は後で間引く可能性が高いです。
・植え付け
落葉時期の厳寒期を除く11月~12月、2月~3月が適しています。
土質は選びませんが、やせた土地には堆肥を混ぜ込み、
日当たり、水はけのよい場所に植えます。
寒さには強いので特に防寒の必要はありません。
・剪定
12月中旬~2月中旬ごろまでに花芽に注意しながら切り詰め、
込みあった部分の細枝や、伸びすぎた長枝を整理します。
強く切り詰める剪定は、花後6月ごろすぐに行います。
・増やし方
実生で育てるのが一般的です。
10月ごろサヤが熟したら裂ける前に中のタネを採り、
空気が通る茶封筒の中に入れ、冷暗所に保管しておきます。
種の表タネの硬さが大変硬いので、表皮に傷をつけるか、
熱湯につけて柔らかくしてから2月下旬~3月にまきます。
・施肥
8月下旬と1月中旬~2月ごろに
油かすと骨粉を同じ量混ぜたものを与えます。
・病虫害
特に心配はありません。
育て方のポイント!
・丈夫な幹を2,3本残し、後は間引き剪定を行います。
・樹形を好みの形にしたい場合は、若木のうちに強い剪定を行います。
・植え付け場所は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。