オリーブの実
オリーブの花
科名:モクセイ科
形態:常緑小高木~高木
英名:Olive
学名:Olea europaea
原産:地中海沿岸地域
開花:4月中旬~5月上旬
「オリーブ」と呼ばれている名前の由来は、
英語「olive(オリーヴ)」から来た説があります。
人類との関わりは非常に長く、クレタ島ではで紀元前3000年頃には
栽培されていたと言われてきました。
果実はピクルスにして食用に保存したり、
オリーブオイルを取って使います。
葉の表は光沢のある濃緑色、裏は銀白色になり
対比が印象的なので庭木、公園などによく利用されています。
・品種
日本でも比較的よく植えられて苗も流通しているのは、
「マンザニロ」、「ルッカ」、「ミッション」、
「ネバディロ・ブランコ」の4品種が出回っています。
樹がある程度生長してから結実します
■オリーブの育て方 栽培方法
・苗選び
オリーブはピクルス用、オリーブオイル用と
目的にあった品種を選びます。
自家受粉しにくい品種は近くに
「ネバディロ・ブランコ」を植えると結実しやすくなります。
オリーブの花粉は、1キロ程飛びますので、
授粉樹がなくても結実することがありますが、
授粉用の樹を植えたほうが確実に結実します。
・植え付け
4月~5月上旬に日当たり、水はけ、水もちの良い場所で、
冬に冷たい風が当たらない場所を選びます。
堆肥をすき込み、やや高植えにして支柱を立てます。
・剪定
自然に形がまとまりますが、2月~3月上旬ごろに、
込み入った枝や、枯れた枝、徒長枝を整理しながら、
透かし選定を行い、日当たりと風通しをよくします。
4年に1度ぐらいは、伸びきった枝をつけ根から切り、
庭の大きさにあわせて小さく樹形を整えます。
・増やし方
オリーブは挿し木で増やせます。
適した時期は7月ごろで、今年伸びた若い枝を、
先端から10cmぐらいの長さに切り、湿らした川砂に挿します。
・施肥
寒肥として2月ごろに化成肥料を与えます。
・病害虫
ハマキムシ、テッポウムシ、
オリーブアナアキゾウムシの幼虫が発生しないよう、
殺菌・殺虫剤をまいて予防します。
育て方のポイント!
・やや乾燥気味の環境を好みますが、やせ地でも栽培ができます。
・剪定は枝分かれしているつけ根の位置を切り戻します。
・凍結や霜結に大変弱いので、東北・甲信越以北では育ちにくいです。