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サクラ 鉢植えの育て方

  • 投稿日:
  • by flower777
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鉢植えだと近くで、じっくり眺められるのが良いですね


一切桜旭山桜と呼ばれる品種は、
手入れが簡単で、毎年見事に咲いてくれます。

■サクラ 鉢植えの育て方

・栽培環境
サクラは日当たりと風通しの良い環境を好みます。
半日陰など日当たりの悪い場所で育てると、
枝が間延びしてしまったり、花付きが悪くなります。

いくら日当たりの良い場所が好きなサクラも、西日には弱いので、
できるだけ西日の当たらない場所で管理しましょう。

鉢植えである利点を生かし、
季節ごとに環境の良い場所に移動させるといいでしょう。

また、風通しが悪くなると、生育が悪くなったり、
病害虫に侵されることがあるので注意しましょう。

・植え付け
植え付けは、落葉期である12月~2月が適期です。
購入した苗の根鉢より、一回りか二回り大きい鉢を用意します。

鉢底が隠れる程度に鉢底石を敷き、その上に用土を入れます。
使う用土は、水もちと水はけがよく、肥沃なものを使います。

小粒~中粒の赤玉土5、腐葉土3、川砂2の配合でよく混ぜたものや、
園芸店などで市販されているサクラ用の培養土も便利です。

苗の根鉢を三分の一ほど丁寧に崩し、飛び出ている根を切りそろえます。
接ぎ木の部分が地中に隠れないように注意して、苗を植え付けます。

割り箸などの棒状のもので土をつつき、
根と根の間に隙間ができないように土をしっかり馴染ませます。

植え付けが終わった後は、
鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えておきましょう。

植え付け時期より少し遅く、開花株などを購入してきた場合、
株に対して鉢やポットが小さすぎることがあります。

鉢の底を確認し、根が見えていれば根詰まりを起こしているので、
植え替えを行いましょう。

植え付け適期を過ぎている場合は、
5月頃までであれば植え替えは可能です。

ただし、適期のように根鉢を崩してしまうと、
ダメージが大きく枯れてしまうことがあるので、
必ず根鉢は崩さないように注意し、一回り大きい鉢に植え付けます。


sidarezakura10.jpg
しだれ桜を育てるのも興味深いです


・水やり
鉢植えのサクラは、土の表面が乾いたら鉢底から水が出るまで、
たっぷりと与えるようにするのが基本です。

植え付けから2週間ほどは、まだ根付いていない状態なので、
あまり乾かないように気を付けます。

その後は、基本通りに管理しますが、
夏の間は気温も高く、土が乾燥しやすい環境になります。

朝に水を与えても、夕方に乾燥しているようであれば、
水を再び与えるようにしましょう。

逆に冬は落葉して生育も落ち着いている時期なので、
あまり水分を要求しません。

毎日水を与えていると、過湿になることがあるので、
必ず土の表面をチェックして、乾いていたら与えるようにしましょう。

・肥料
花後~10月まで、月に1回のペースで緩効性の固形肥料を与えるようにします。
ただし、6月~8月はじめじめと湿気の高い梅雨と、
気温の高い夏にあたるので、肥料は与えないようにします。

肥料を与える時は、前回に与えた固形肥料の塊が残っている場合、
取り除いてから新しい肥料を与えます。

サクラは土の表面に肥料が乗っていると、
根が地表に出てしまうことがあるので、
肥料は必ず土に埋めるようにします。

また根のすぐ近くに肥料を埋めると、根が傷むことがあるので、
少し離れた場所に埋めるようにします。

・剪定
落葉期である12月~2月の間が剪定の適期です。

サクラは、基本的に強い剪定を行わず、
不要な枝を抜く「枝抜き」という剪定方法を行うようにします。

サクラは剪定した後の切り口から雑菌が入り、
そこから病気になったり枯れこんだりすることがあります。

細い枝を切る分には問題ありませんが、
少し太い枝を切った後は、必ず切口に保護剤を塗ります。
*詳しい剪定方法は下記をご覧ください。
>>サクラの木の剪定 図解


・植え替え
植え替えは、植え付けと同じ12月~2月が適期です。

鉢植えで育てていると、根が鉢いっぱいに育ってしまい、
根詰まりを起こしてしまいます。
1年~2年に1回は植え替えを行うようにしましょう。

鉢の底を確認して、根が飛び出ているようであれば、
すでに鉢の中で根がいっぱいに回っているサインです。
一回り大きい鉢に植え替えて、生育スペースを広げてあげます。

■病害虫
サクラはアブラムシ類やケムシ類などの害虫に好かれる傾向にあります。

どれだけ鉢植えにしてコンパクトに育てていても、
いつの間にかついているのが害虫です。

1鉢しか育てておらず、いつでも観察しているのなら良いですが、
そうでないのなら薬剤を定期的に散布して、防除する方が安心です。

薬剤は種類によって対応できる害虫や散布時期、散布量が異なるので、
必ずよく確認してから購入、使用するようにしましょう。

■参考
・サクラの育て方|品種と植え場所をよく選びます
・シダレザクラの育て方|生長期の剪定はせずに栽培