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シダレザクラの育て方|生長期の剪定はせずに栽培

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シダレザクラ、しだれる枝と花が見事


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シダレザクラ、慈雲寺


シダレザクラ(学名:Cerasus Spachiana F. Spachiana)は、
バラ科サクラ属の耐寒性落葉高木です。
3~4月ころに、花の開花期を迎えます。
別名イトザクラなどとも、呼ぶことがあります。

主な自生地は、本州をはじめ、
四国、九州の山地で見られます。
関連種は、ベニシダレ、ヤエベニシダレ、
シダレソメイヨシノ、キクシダレなどがあげられます。

エドヒガンの仲間で、
枝が、下向きに垂れている、サクラです。
樹高は、野生のものでおよそ25m、
幹のまわりは3m以上の大木に、生長します。
花色は、淡紅色、淡紅紫色、白色などがあります。

生育が旺盛で、公園や神社や庭木などに、
植えられる事が多いです。
やわらかな枝が、春の風にゆるやかになびく姿は、
みごとであり、穏やかな気持ちになれます。
春の趣を感じる、上品さを体感できるでしょう。


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シダレザクラの苗 C)こぼんさい


シダレザクラ育て方 栽培方法

・置き場所
風通しがよく、日当たりのよい場所で育てます。
強い西日の当たるところや、風の強いところは、
よくありません。
隣接する樹木と、枝葉など触れないような、
ゆったりしたところが、よいでしょう。

・水やり
庭植えのものは、雨が少なくて、
強い乾燥の心配があるときのみ、
朝にあたえます。

鉢植えにしているものは、
花が咲き終わってから梅雨あけまでは、
水切れに気を配りましょう。

・肥料
花が終わってからと、秋の9月ころに、
有機質肥料を、ほどこします。
株のまわりに、埋め込むようにするとよいです。
夏は、肥料をあたえなくてもよいです。

・手入れ
剪定を、植え替え時または、
2月頃までに済ませます。
太い枝を落とさず、1~2芽が残るように、
伸びた枝を、切り落とします。
花芽がつく短い枝は、残すようにしましょう。

・植え付けと植え替え
10~11月に、植え付けや植え替えを行います。
若い木は毎年行うのがよく、
古い木なら、2~3年ごとに、
植え替えをするのがよいでしょう。

古土を半分以上落とし、伸びた根を切り詰め、
根をよく広げて、ひとまわり大きな鉢に植えます。

いずれも、用土は赤玉土に腐葉土と黒土を、
同じくらいの量を混ぜて用います。
あるいは、赤玉土、腐葉土を3:1に、
配合したものでもよいです。

シダレザクラは、保水性と排水がよい、
肥沃な土を好みます。

・増やし方
挿し木やつぎ木で、繁殖できます。
芽が出る前の3月ころ、10~15㎝のさし穂をつくり、
赤玉土や鹿沼土に挿して、発根をまちます。

・病害虫
害虫がつきやすいので、殺虫剤を散布し、
見つけたら捕殺します。
刃物をよく殺菌して、病気の媒体に、
ならないようにします。

kurukuru.gifPOINT!
・日光によく当てて育てる
・生長期の剪定は極力さける
・窒素過多の施肥にならないように注意する

>>シダレザクラの剪定 図解