葉を大切に育てます
■アマリリス 花が咲かない
1. 葉ばかり伸びて花が咲かない理由は?
まずは、球根が花芽をつけるほど、
太っていないことが考えられます。
園芸店などで買ってきた球根や、
すでに花芽のついたものを買ってきた場合には、
その年に花が咲かないことはほとんどありません。
それ以降なら、1年目に花を咲かせた後の管理がうまくいかず、
花を咲かせるほどの力が球根に備わっていないことがあります。
迫力ある開花♪
花が咲いたら、できる限り早い段階で、
花茎を根元ぎりぎりのところで切ります。
その時に、葉は絶対に切らないように注意します。
花が終わった後も、冬の休眠期に入るまでは、
葉が残り、葉で栄養を作ります。
その作った栄養を球根に溜め、次の年にまた花をつけるのです。
花が終わった後は、日当たりのいい場所に置いて管理します。
アマリリスは葉を4枚つけるごとに、
花芽を形成する性質があります。
他の植物よりも葉がとても重要な役割をしていますので、
葉が傷まないように管理し、大事にしましょう。
また、与えている肥料の成分にも注意します。
肥料には、窒素・リン酸・カリという成分が入っています。
窒素は葉を成長させるための成分です。
窒素が多い肥料を与えていると、
葉ばかりが伸びて花芽がつかないことがあります。
花に必要なのはリン酸です。
肥料を与える時には、
リン酸が多めのものを与えるようにしましょう。
一度寒さに当てると開花しやすいです
2. 冬も枯れずに元気だが花が咲かない理由は?
アマリリスの耐寒性は5℃程度です。
室内管理しているなどで、それ以上の気温が保たれている場合、
冬の間でも葉が残った状態になります。
品種によっては休眠期を経験しなくても、
花を咲かせるものもあるようですが、
一度寒さにあてて休眠させた方が花付きはよくなります。
秋になると、葉がだんだん黄色く変色してきます。
そうなったら葉を切り取り、土から掘り上げて乾燥させ、休眠させます。
春になって植えつけたら、また花が楽しめるでしょう。
掘り上げた球根は、ネットに入れて風通しの良い場所に吊るしておくか、
発泡スチロールなどの容器にピートモスやおがくずなどと、
一緒に入れておくといいでしょう。