ローズマリー、小さい花が愛らしい形
ローズマリーのつる性のものは、ぐるぐる巻いてキレイな植木になる
ローズマリー、苗で売られているもの
ローズマリー(Rosmarinus 和名:マンネンロウ(迷迭香))は、
地中海沿岸原産のシソ科の植物で、
ハーブとして親しまれてきた植物です。
生葉や乾燥葉を香辛料として使ったり、
花を食べることもできます。
ローズマリーを肉料理に加えるだけで、
本格的な風味になるので、1本あると重宝します。
ローズマリーの花は4月~5月、
または9月~10月に咲きます。
花色は青紫色がほとんどですが、
白や桃色の品種もあり、小さく可憐な花です。
ローズマリーには、立性のものと、
這うように茂る匍匐(ほふく)性種があります。
ほふく性のものは、ハンギングに適しています。
■ローズマリーの育て方 栽培方法
・苗選び
タネからも育てられますが、
苗から育てた方が失敗も少なく手軽です。
苗は3月中旬~5月に購入します。
葉色が良く、株が大きく、間延びしていない苗を選びます。
葉が黄色っぽく変色している苗は避けます。
タネから育てる場合は、
3月~4月にピートバン、平鉢にばら蒔きし、
本葉が出たら3号ポットに植え替えます。
・植え付け
ローズマリーは酸性土を嫌うので、
水はけの良い培養土に石灰をすきこみ、
中和させておきます。
土は、赤玉土(小)7:腐葉土3、
または市販の草花用培養土に緩効性化成肥料を、
3g/Lを元肥として混ぜます。
4.5~5号鉢に、根鉢を崩さずそのまま植えます。
コンテナやプランターの場合は、15cm間隔にします。
寄せ植えにする場合は、生育旺盛なので密植を避けて、
ある程度間隔をあけて定植します。
また、植木鉢がわりに気に入ったデザインの空き缶などに植えて、
キッチンに置いてもいいですね。
空き缶などを利用するときは、必ず底に穴を開けておきましょう。
・置き場所
ローズマリーは高温多湿に弱く、寒さに強いのが特徴です。
日当たり、風通しの良い場所で育て、真夏は日陰に移します。
・水やり
土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
真夏は、朝夕2回、涼しい時間を見計らって水やりをします。
・挿し芽
挿し芽をする場合は4月~5月か、9月~10月に行います。
葉茎を7~8cmの長さに切って下葉を取り、切り口を斜めにカットします。
20分~30分ほど水揚げをして、赤玉土に挿します。
発根したら、3号ポットに鉢上げします。
・施肥
元肥として、緩効性化成肥料を施します。
・病虫害
ローズマリーは丈夫で、特に病虫害の心配はありません。
・利用方法
花も食べることができるので、エディブルフラワー(食用花)として、
生のままサラダやデザートに利用できます。
料理には、小枝をそのまま摘み取り、
煮込み料理やシチューに入れます。
生で用いた方が香りがたちますが、
乾燥させておけば長持ちするので重宝します。
クリスマスリースなどリースにすると、
香りも漂い、良いリースができます。
POINT!
・ローズマリーは高温多湿に弱く、寒さに強い
・料理には、小枝を煮込み料理やシチューに入れる
・季節、イベントのリースに最適、香りも漂い