ポピー、色も柄も豊富
ポピー畑は華やか
ポピー、薄い花びらが美しい
ポピー(学名:Papaver rhoeas)は、
ヒナゲシやグビジンソウ(虞美人草)とも呼ばれる、
ヨーロッパ原産のケシ科の一年草で、
透けるような薄い花びらが可憐です。
虞美人草という名前の由来は、
『四面楚歌』でも有名な古代中国の武将・項羽と、
その愛人・虞との悲恋によります。
項羽が、後に漢を興す武将・劉邦に敗れて追い詰められた際、
虞は、死を覚悟した項羽が詠った垓下の歌に合わせて舞った後、
自刃しました。
虞を葬った墓に、翌年の夏に赤くこの花が咲いたことから、
虞美人草と呼ばれるようになりました。
現在のポピーには赤い花は少なく、パステルカラーが中心で、
ピンク、オレンジ、黄色などが人気です。
9月下旬から10月上旬にかけて種をまき、
4月~5月にかけて開花します。
■ポピーの育て方 栽培方法
・種まき
9月下旬~10月上旬に、ピートバンか種まき用土で、
3号ポットに、3~4粒ずつまきます。
種が見え隠れする程度に土をかけます。
・植え替え
本葉が2~3枚になったら、3号ポットに1本植えにします。
ポピーは直根性なので、根を傷めないように注意してください。
ポットまきの場合は、適宜間引きをしながら育てます。
ポピーは苗の状態のまま冬を越すので、
寒くなる前に株をしっかりと育てないと、
枯れることもあります。
ポピーは、移植を嫌うので、
初心者のかたは、タネまきは直まきしたほうが安全です。
覆土はごく薄く、あるいはなくても良いです。
・定植
3月、根がいっぱいになり鉢の底から根が見えるようになったら、
4.5~5号鉢に植え替えます。
プランターの場合は、15~20cm間隔に植えます。
培養土に、元肥として緩効性化成肥料を加えて植え替えます。
・置き場所
日当たりがよく、風通しが良い場所におきます。
冬は、霜が降りる前に、軒下に移動します。
・水やり
土が乾いたら与えます。
乾燥するとつぼみが落ちてしまいます。
ただし、水をやりすぎたり、風通しが悪いと
ベト病になりやすいので、少し乾かしぎみに育てます。
できるだけ午前中に水やりを行い、
土が乾くまで次の水やりを控えるようにすると、
うまく行きます。
・施肥
定植時の元肥のほか、4~5月の開花時には、月1回、
緩効性化成肥料を置き肥にします。
・病害虫
ポピーにはアブラムシがつきやすいので、
オルトラン粒剤などを根元にまいて防除します。
POINT!
・タネまきは直まきしたほうが、安心
・日当たりが良く水はけの良い用土を好む
・やや乾かし気味に管理すると病気になりにくい