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クサボケの育て方|剪定と植え替えが栽培の秘訣

  • 投稿日:
  • by flower777
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クサボケ、花も美しく実に芳香がある


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クサボケの葉の輝きも人気の的


クサボケ(学名:Chaenomeles Japonica)は、
バラ科ボケ属の落葉低木です。
4~5月ころに花の見ごろを迎え、
夏には、クルミくらいの大きさの実をつけます。
別名ジナシ、シドミ、ノボケなどとも呼ばれています。

主な自生地は、日本国内の山地や、
斜面の日なたなどで、見られます。
関連種は、ボケ、カンボケ、カラボケなどがあり、
園芸品種として栽培されている多くは、
中国原産のものを、交雑育種して作られています。

株元から多くの枝を伸ばし、樹高は50㎝くらいです。
葉は濃いめのきれいな緑で、枝にはとげがついています。
枝全体に、梅に似た形の朱色、白などの花をつけます。
園芸品種では、ピンク、黄、褐色、赤など、
多彩な花色があり、花期や花の形も豊富です。

小ぶりな低木で、寒さや乾燥にも強く、
じょうぶで育てやすいです。
庭木や盆栽などでもよく、果実はよい芳香があり、
ジャムや果実酒の材料としても、人気があります。
素朴な花や樹形ながらも、
野性味を感じさせる美しさがあります。


クサボケ育て方 栽培方法

・置き場所
風通しがよくて、日当たりのよい戸外を好みます。
乾燥しやすいところには、
なるべく置かない方がよいです。

冬は、温かくしたりする必要はありません。
ガラス越しでもよいので、
よく日に当てることを、優先しましょう。
花が咲き終わったら、
屋外で管理して、じょうぶな株を作ります。

・水やり
水もちのよい土に地植えをしてるときは、
土が乾燥してるときだけ、
たっぷりと水やりをする程度で、じゅうぶんです。

盆栽や鉢植えで育てている場合は、
鉢土の表面が乾いてきたころ、
鉢底から水が出るまで、
じゅうぶんに水をあたえましょう。

新芽が、成長する時期には、
水切れにならないように、
土の状態を、よく観察するようにします。

・肥料
庭植えには、花が咲く前と9月ころが、
肥料をあたえるタイミングです。
有機物が入った肥料をほどこします。

鉢植えの場合は、春から秋にかけて、
骨粉や油粕などが配合された、
有機質肥料を定期的に、
置き肥をするとよいです。

・手入れ
クサボケの花がらは、まめに摘みましょう。
必要以上に実をつけると、
翌年の花芽が、少なくなる場合もあります。

花がすべて咲き終わってから、
5月上旬ころまでに、
混みあった枝を、切り落とします。
多少、強く剪定してもかまいません。

初夏から秋にかけて、枝がよく伸びますが、
切らずに、10月ころまで待ちましょう。

成長が落ち着く晩秋に入るころに、
花芽がない細い枝を、落としてもよいでしょう。
雪に当たらない地域なら、
1~3月ころ、再び枝を整えてもよいです。

・植え替え
春に植え付けや植え替えをしてはいけません。
クサボケ、ボケの場合は、9月半ばから10月ころが、
よい時期を迎えます。
掘り上げたら、元気な根は切り詰めたりせず、
残すようにしましょう。

水はけのよい清潔な用土を用います。
保水性と腐植質にすぐれた配合土がよく、
赤玉土に腐葉土と川砂を、6:3:1などの比率にします。
およそ2年ごとの作業がよいでしょう。

・増やし方
クサボケを増やすには、挿しの作業をします。
9月の終わりころがよく、
8㎝前後のさし穂を、赤玉土などに挿します。

・病害虫
根頭がんしゅ病を見つけたときは、
侵されている部分を切除して、
殺菌剤を切り口に塗り、直ちに処分しましょう。

新芽につくアブラムシなどの対策をほどこし、
日当たりと風通しを良くして、
カイガラムシをつきにくい環境をつくります。

kurukuru.gifPOINT!
・日当たりと風通しを良くする
・樹勢が強くても夏から秋の剪定は避ける
・植え替えは必ず秋に行う