オンシジウム、不思議なかたち
オンシジウム、小花が鮮やか
オンシジウム(オンシジューム、学名:Oncidium)は、
ラン科の植物で、樹木の幹や枝などに根を張って生活する植物です。
黄色の小花が鮮やかで、切花としても人気が高いです。
開花時期は4月~6月、または9月~12月です。
黄色の大輪の花が美しいスイートシュガーやアロハイワナガ、
小輪でカスミソウのようなオブリザタムなどの品種があります。
花色は黄色が一般的ですが、
品種改良の結果、ピンクや紫色のものもあります。
■オンシジウムの育て方 栽培方法
・苗選び
オンシジウムの鉢は、花茎のしっかりしたものを選びます。
根がはみ出しているのは、元気のいい証拠です。
新芽があれば、なお良いです。
多少の葉焼けは気にする必要はありませんが、
葉に黒い斑点が入ったものは避けます。
・置き場所
オンシジウムは熱帯や亜熱帯原産なので、寒さに弱いです。
冬は室内で、8℃以上を保つようにします。
日光を好みますが、直射日光には弱いので、
レースのカーテン越しに日が当たる場所がよいでしょう。
加湿にも弱いので、風通しの良い場所に置きます。
暖房機の温風が直接当たる場所は避けましょう。
春から秋にかけては屋外に置いても大丈夫ですが、
直射日光が当たらないように、遮光ネットを張ります。
春および秋は30~40%遮光、
真夏は50~70%遮光する必要があります。
・花後の処理
花が咲き終わったら、花茎だけを根元から取り除きます。
葉だけでなく、茎にも養分が蓄えられているので、
長い茎は切り取らず、そのまま生長を続けさせます。
・水やり
植え込み材が乾いたら水を与えるのが基本です。
冬は1週間に1~2回、夏は2日に1回を目安に、
晴れた日の午前中に水を与えます。
・植え替え
オンシジウムの植え替えは、3月中旬~4月中旬に行います。
植え込み材(水ゴケやバーク)が古くなったり、
生長が良く根が鉢からはみ出したものは、植え替えを行います。
根でいっぱいになった鉢をたたいて鉢を抜き、
古い植え込み材料を取り除き、古い根も取り除きます。
消毒したナイフやハサミで株を切り分けます。
それぞれ新しい植え込み材で根を包むようにします。
植え込み材が乾きやすい素焼き鉢に植えるとよいでしょう。
・施肥
新芽が伸びてくる4月頃から、液肥を月に2回くらい、
7月下旬まで与えます。
8月以降は与えません。
・病虫害
軟腐病予防のため、風通しを良くします。
POINT!
・春夏秋を通じて遮光する
・冬は室内で、8℃以上を保つようにする
・植え替えをていねいにすると元気に育つ