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シンビジウムの栽培|花芽を増やす芽かき作業を

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シンビジウム、幸せを呼ぶ黄色


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シンビジウム、大人っぽいダークレッド


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シンビジウムに赤い模様も愛らしい


シンビジウム(シンビデューム、Cymbidium)は、
人気のあるラン科の植物です。
乾燥や寒さに強く、洋ランの中でも、
比較的育て方がやさしい品種です。

大きさによって、大型種、中・小型種に分けられます。
花色は、赤、ピンク、黄色、白、緑などと多彩で、
2ヶ月以上も咲き続けるほど花もちがよいです。

しかし、あまり長期間花を咲かせ続けると株が弱ってしまいますので、
3週間前後で切り取ってしまった方がよいです。
切り取った花は、切花として楽しめます。

愛子様のご生誕を記念して作られた、
その名も「愛子さま」という名のシンビジウムもあります。
白地にピンク色の花色の、とても愛らしい花です。


シンビジウム育て方 栽培方法

・置き場所
シンビジウムは寒さに比較的強いとはいえ、
冬は室内に取り込み、最低温度を5~10℃に保つようにします。

3℃以下になると花やつぼみが黒くなり、落ちてしまうので、
夜間など冷え込むときは保温対策に努めます。

日中は日当たりの良い窓辺に、
レースのカーテン越しに日光が当たるようにしますが、
夜は窓辺は冷えますので、部屋の奥に移動するなど注意しましょう。
乾燥に弱いので、加湿器などで適度な湿度を与えます。

1年中室内においておくと、
日光不足に陥って花芽ができにくくなるので、
春から秋にかけては屋外で育てます。
風通しの良い場所で管理します。

雨にも当てて、生長を促します。
真夏には、直射日光を避けて50%くらい遮光します。
晩秋になったら、霜が降りる前に室内に取り込みます。

・水やり
植え込み材を触ってみて、乾いていたらたっぷり水を与えます。
いつも植え込み材が湿っている状態だと、根腐れになります。
夏は水やりの回数を多くし、冬は控えめにします。
花芽が伸びてきたら、あまり乾燥させないようにします。

水は株元に与え、花にはかけないように注意します。
鉢底から水が出るのを確認しましょう。
いつも同じ位置から与えないようにします。

・芽かき
芽かきは、シンビジウム特有の作業で、7月~9月に行います。
春になると新芽が次々に伸びてくるので、
1バルブに1芽だけ残してかきとります。

バルブとは、株元にある、タマネギのような、
葉が重なった球状の塊のことです。
新芽が3~4cm伸びた部分を指で折り曲げると、簡単に折れます。

芽かきをしないと、葉ばかり茂って、花芽がつかなくなります。
また、秋になり花芽が伸び始めると同時に葉芽も伸びてきます。
良い花を咲かせるためには、花芽だけを残して、
葉芽かきを根気よく行うことが大切です。

花芽と葉芽は一見とても似ているので、間違って花芽を折らないようにしましょう。
花芽が丸く膨らんでいるのに対し、葉芽は細くとがっています。

・花後の処理
シンビジウムは次々に花が咲き、開花時期が長いのが特徴です。
しかし、そのまま咲かせ続けると株が弱り、
翌年の花付きが悪くなってしまいます。
2~3週間花を楽しんだら、花茎を根元から切り取り、
切花として楽しんだ方がよいでしょう。
切花にしても花持ちがいいので、1ヶ月くらいは楽しめます。

・植え替え
シンビジウムの植え替えは、2~3年に1回の割合で、3月~4月頃に行います。
鉢が根でいっぱいになり、株が少し盛り上がってきたら植え替えます。

寄せ植えの場合は、1鉢に1株ずつ、新しい水ゴケで植え替えます。
株分けの場合は、2~3バルブを1株に分けて、
黒ずんで腐っているような傷んだ根を取ります。
バルブを分けるときは、ナイフを10秒ほど焼いて消毒してから切り分けます。

鉢は、通気性のある素焼きの鉢より、
プラスチックや堅焼き鉢がよいでしょう。

・施肥
シンビジウムは、開花期には肥料は不要ですが、基本的には多肥を好みます。
4月~6月頃、固形の発酵油かす2~3個を、月1回置き肥します。

・病虫害
根腐れの場合でも、状態がそれほどひどくなければ、
腐った根を取り除いて、新しい水ゴケで植え替えます。
ハダニが発生したら、アカールやケルセンを散布します。

kurukuru.gifPOINT!
・春から秋にかけては屋外で育てます
・花芽をつけるのに芽かき作業が大切です
・初期の根腐れなら回復できる

>>シンビジウムの苗を見てみる