キンモクセイの香りは秋の香り
キンモクセイ、剪定で花つきも良くなる
科名:モクセイ科
形態:常緑小高木
英名:fragrant orange-colored olive
学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus
原産:中国
開花:9月中旬~10月中旬
「キンモクセイ」という名前の由来は、
樹皮がサイ(犀)の皮膚に似ていて
金色の花を咲かせるので「金木犀(きんもくせい)」と
呼ばれている説があります。
キンモクセイの花の香りは強いため、
日本で汲み取り式トイレが主で悪臭を漂わせていた時代には、
その近くに植える習慣もありました。
・品種
キンモクセイは白い花のウスギモクセイの変種として生まれました。
また葉の縁にギザギザが入るヒイラギモクセイ、
淡い黄色い花で香りが弱いウスギモクセイ
葉に斑点が入るもの、四季咲き性の品種もあります。
■キンモクセイの育て方 栽培方法
・苗選び
香りや花の色など違いがあるので
目的をはっきりと決めてから特徴を知りチェックします。
・植え付け
日当たりと水はけがよい場所が理想的です。
キンモクセイは特に日光を好む樹木なので
日照不足だと常緑樹なのに葉が落ちる場合があります。
時期は暖かくなったゴールデンウィークころ、
秋のお彼岸の季節が適しています。
根を傷めないよう根鉢はくずさず、、
やや大きめの植え穴に植え付け、支柱を立てます。
・剪定
キンモクセイの剪定は花が終わった10月中旬~11月中旬、
あるいは2月~3月ごろ、新梢(開花枝)を
3節ほど残し低く切り詰めます。
一度にバッサリと強く刈り込むと枝枯れをおこし、
回復まで3年ぐらいかかるので、毎年行います。
また樹形から飛び出している枝や
重なり合っている枝があったら
風通しを良くしたり、光が入るように
花が終わった後、間引き剪定をします。
・増やし方
挿し木で増やすことが可能で、
時期は7月ぐらいの梅雨が適しています。
今年伸びた枝から元気がよいものを選び、
15cmぐらいの長さに切り、水はけのよい場所に挿します。
・施肥
寒肥として2月ごろ、鶏ふんや骨粉、草木灰など、
リン酸とカリ分の多い肥料と油かすを同じ量まぜ
3握りほどまきます。
油かすなど窒素分が多いと、枝や葉はよく茂りますが、
花つきが悪くなるので注意します。
・病虫害
カイガラムシ、ハダニ、テッポウムシが発生することがあります。
見つけ次第、殺虫剤をまきます。
育て方のポイント!
・日当たりがよく、水はけがよい場所に植えます。
・窒素分が多い肥料を与えすぎると花がつかないので気をつけます。
・大気汚染に敏感なので、葉が汚れた時は水で洗います。