実の色の変化も見ていて楽しいです
クチナシは、6~7月頃開花し、11~12月に実がなります。
クチナシの実には、
サフランと同じ色素である「クロシン」が含まれます。
そのため、良く料理にも使われていますね。
例えば、漬物のたくあん、あの独特の黄色は、
クチナシの実を着色料として利用しています。
また、クチナシの実は、山梔子(さんしし)と呼ばれ、
漢方にも良く使われています。
日本薬局方にも収録された生薬の1つになり、
さまざまな効果があります。
クチナシの実がならないのは、とても残念です。
その対策をご紹介して行きたいと思います。
実を作るなら、一重が良いようです
■クチナシ 実がならない理由と対策
1.クチナシは、一重咲き?八重咲き?
クチナシにも、さまざまな品種がありますが、
実がならない場合は、まず、一重咲きなのか、八重咲きなのかを、
確認する必要があります。
クチナシの実は、一重咲きのものには1本でも実がなりますが、
八重咲きのものには、ほとんど、果実が見られないからです。
つまり、八重咲きのクチナシであると、
実がならないのが品種として一般的です。
まずは、一重咲きか、八重咲きかを、確認してから、
次の項目を、読み進めてください。
2.人工授粉は必要?
一重咲きのクチナシであれば、
極端に生育が悪くなるような管理を行わない限り、
特に人工授粉を行うことなく、実がなります。
極端に乾燥させしすぎてしまったり、肥料過多になってしまうと、
実をつけないこともあるため、気を付けて栽培してください。
3.クチナシの実をならせる
一重咲きであれば、普通に育てていれば、実はなります。
つまり、実がならない、花はたくさん咲いているのに果実ができない、
という場合のほとんどが、『八重咲き』のクチナシであるケースです。
八重咲きのものが実を付ける可能性も、
ゼロではないのですが、滅多にありませんので、
実をならせたいのであれば、
『一重咲き』のクチナシであるかを確認して購入しましょう。
また、複数の品種を育てると、実がつきやすいです。
■参考
・クチナシ 鉢植えの育て方|半日陰で元気に生長
・クチナシの育て方(庭植え)|乾燥と寒さを防いで栽培します
・クチナシ 植え替え
・クチナシ 花が咲かない