ウメモドキの実
ツルウメモドキ
科名:モチノキ科
形態:落葉低木
英名:Japanese winterberry
学名:Ilex serrata
原産:日本
開花:5月~6月中旬
「ウメモドキ」と呼ばれている名前の由来は、
葉や枝がウメに似ている説や、花がウメに似ている説などがあります。
赤い実が枝にびっしりとつく華やかさがあるので、
庭木、盆栽、活け花などによく使われます。
・品種
野生種としては昔から親しまれているウメモドキ、
実が白いシロミノウメモドキ、
矮性種のコショウウメモドキなどがあります。
■ウメモドキの育て方 栽培方法
・苗選び
ウメモドキは雄雌異株なので苗木を購入する際は、
秋の季節に実をがついていることを確認してから
苗を選ぶと間違いがありません。
・植え付け
厳寒期を除いた落葉時期の11月中旬~3月までに、
あらかじめ堆肥や腐葉土を沢山混ぜ込んでおき、
湿り気がある土壌に植え付けます。
やや高植えにし、支柱を立てて誘引します。
・剪定
ウメモドキは自然樹形でもそんなに姿が乱れません。
しかし、生長して背丈が高くなった場合や
枝が込みあって風通しが悪くなった場合は
落葉時期の1月下旬~3月上旬までに枝を切ります。
花芽のない長枝は、6芽ほどを残して切り詰めると、
短枝が出て新しい花芽が育ちます。
・増やし方
実生は秋に熟した果実を採り、種子を乾かさないように保存し、
2月下旬~3月上旬に頃にまきます。
タネから育てた3年ほど生長した苗木は、
園芸品種を接ぎ木する際の台木として3月下旬ごろに使います。
・施肥
2月ごろと8月下旬に油かすに4割ほど骨粉をまぜ、
2握りほどまきます。
窒素分の多い肥料は実のつき方が悪くなるので注意します。
・病害虫
テッポウムシとカイガラムシを見つけ次第、
補殺するか、薬剤をまいて駆除します。
育て方のポイント!
・雌木の開花時期に雄木をそばに置くと実つきがよくなります。
・日当たりのよく、湿り気のある土壌を好みます。
・剪定にあまり手を入れなくても、自然と形がまとまります。