ユリ 球根の植え付け

ユリ球根の植え付け適期は10～11月です

ユリを含む、ユリの仲間は、根の生え方が、
他の球根植物とは少し異なります。

そのため、同じ球根植物の植え付けであっても、
ユリは、ユリ独自の植え付け方があります。

注意するべき点は、球根を植え付ける時の深さです。

■ユリ球根の植え付け

ユリの根は、大きく分けて上根と、下根に分けられます。
上根というのは、植え付けた後に地中の茎から生えるもの、
下根というのは、球根の底部から伸びる根のことです。

ユリ球根のしくみ

また、上根・下根にはしっかりと土中の養分を貰う役割があるので、
上根・下根ともしっかりと土の中で根を張らせると良く育ちます。　

1.植え付け方法

・庭植えの場合
植え付け2週間前には植え付け場所の準備をします。
植え場所を30cmくらい掘りよく耕します。
１㎡あたり一つかみの苦土石灰を入れます。

そして、植え付けの１週間前くらいになったら、
１㎡に20リットルくらいの腐葉土と100gの緩効性肥料を混ぜます。

庭植えの植え付け

球根は、球根の高さの2～3倍の深さに植えます。
品種や球根の大きさにより、
球根と球根の間隔は15～20cmくらいとします。
植え付け後の水やりは、必要ありません。

・鉢植えの場合
上根も、下根もしっかりと張らせるため、
ユリの植え付けには、深鉢を利用します。

鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を2～3㎝敷きます。
用土は、培養土で良いでしょう。

自分で配合するなら、赤玉土を6割、パーライトか川砂1割に、
3割ほど腐葉土を混ぜるくらいがちょうど良いです。

5号鉢であれば、1球程度、10号鉢くらいの大きさならば、約3球植えられます。

鉢植えの植え付け

植え付ける時は、深鉢の中程に球根を植え付けます。
球根の大きさ×3倍ほどの深さの位置が目安です。

2.堀りあげた球根は消毒する　
植え替えの時期は、10月が最適です。
掘りあげて球根を切り離す作業を行います。

掘り上げた球根、上根部分を切り離します

掘りあげた球根は綺麗に水洗いした後、消毒して植え付けを行います。
消毒液は、ベンレートや、オーソサイドなどの薬剤が一般的です。

規定の濃さに薄めて、30分間つけてから、
風通しのよい日陰で乾かしてから植え付けます。

3.発芽後は表土にも肥料を　
ユリは特徴的な根の性質をもちますので、
深鉢を利用して、深植えをし排水性の良い用土にしてあげます。

また、このことより、球根の下ばかりに肥料を入れても、
上根が養分をしっかり吸えないため、生育が悪くなります。

球根の上にもじゅうぶんと肥料が行き渡るよう、
芽が出始めたら、表土に置き肥をしたり、
緩効性肥料を鉢の縁のほうにまいてあげます。

ユリ球根の植え付け