ミヤマガマズミ
ガマズミはスイカズラ科の落葉低木です。
原産地は日本で、全国的に栽培が可能です。
アジサイのような花を楽しんだ後、
秋には赤や黄色の甘酸っぱい実がなります。
この実は美味しい果実酒になります。
花が美しいカンボク、テマリカンボク、オオデマリ、
葉も美しいハクサンボクもガマズミの仲間です。
日当たり、水はけ、水もちのよい環境を好みます。
成長期には肥料が必要ですが、成熟したら肥料は不要です。
ガマズミの実
■ガマズミの実にカビが!
1.虫こぶについて
ガマズミの実が色づかず、丸くカビのようなものが生える時があります。
これは虫がガマスミの実に卵を産むつけたことが原因です。
この状態を虫こぶ、または虫えいと呼んでいます。
アブラムシ、ダニ、ハチ、ハエ、キジラミなど
木の種類によって虫こぶをつくる害虫の種類が違ってきます。
2.虫こぶの対処方法
実に産みつけられた卵からかえった幼虫が育っている時に、
殺虫剤をまくのが一番効果的です。
しかしこぶが出来た時点で普通はわかるので、
なかなか事前にみつけられません。
こぶが出来てからの散布は効果がないので、
見つけた時に全部を取り除くことが大切です。
そのまま放置していると、どんどんふえてしまうからです。
3.虫こぶで有名なもの
ガマズミ以外の植物で虫こぶで有名なものは、
フジの蕾に入るツボミタマバエ、
ミヤヤマタタビの実に入るハエの仲間、
エゴノキの葉に入るエゴノネコアシアブラムシなどがあります。
またイヌノキは虫こぶで有名です。
何種類のアブラムシがそれぞれ違う虫こぶを作ります。
イヌノキはこれらの虫こぶで木の選別ができるぐらいです。