ガマズミの実
科名:スイカズラ科
形態:落葉低木
英名:Linden viburnum
学名:Viburnum dilatatum
原産:日本ほか
開花:5月中旬~6月中旬
「ガマズミ」と呼ばれている名前の由来は、
ガマズミのガマはこの種の中国名キョウメイから
カメ→カマ→ガマと変化していき、
ズミは「酸実(酸っぱい実)」から
名前がついた説があります。
5月~6月にかけて独特な香りがする白い花が咲き、
秋には5mmほどの艶がある果実がなります。
果実はそのまま生で食べたり、果実酒、
衣料の染色や漬物の着色に利用します。
・品種
黄色く実が熟すキミノガマズミ、山地に自生するミヤマガマズミ、
近縁種のオオチョウジマズミ、オトコヨウゾメ、
フウリンガマズミなどがあります。
ガマズミの花とハナムグリ
■ガマズミの育て方 栽培方法
・苗選び
実を楽しむ品種、花を楽しむ品種、
落葉樹と常緑樹と種類が豊富なので
事前に自分の好みをしっかりと決めてから入手します。
・植え付け
厳寒期を除いた落葉期の11月下旬~12月、2月中旬~3月ごろ、
午前中だけ日が当たる場所に植え付けます。
水はけがよい土が理想的で、ローム質土は最も適しています。
根が粗い性質なので根鉢を崩さないように気をつけ、
しっかりと支柱を立て乾燥を抑えるために、
ピートモスなどでマルチングします。
・剪定
自然樹形がまとまりもよく美しいので、3本ぐらいを枝幹にします。
落葉時期の12月~2月ごろに込みあった部分の細い枝や
徒長枝をつけ根から切り落とします。
・増やし方
ガマズミは実生、接ぎ木、挿し木で増やすことが可能です。
実生は果実を採取して果肉の部分を取り除き、
乾燥を防ぐため砂の中で貯蔵し、翌春2月下旬~3月上旬にまきます。
接ぎ木は3月下旬ごろ、主に園芸種をふやすときに使います。
挿し木は6月下旬~7月中旬ごろ
今年伸びた新しい枝を15cmほどの長さに切って挿します。
・施肥
2月ごろと8月下旬に油かすに4割ほど骨粉をまぜ、少量与えます。
葉色や樹の伸びる勢いが悪い時は、少量の化成肥料を与えます。
・病害虫
ハマキムシ、テッポウムシが日陰で風通しが悪いと発生しやすいので、
補殺するか薬剤をまいて駆除します。
育て方のポイント!
・日当たりがよい場所~半日陰で栽培します。
・不要な枝を取り除く程度の最低限の剪定で大丈夫です。
・日当たりが悪すぎると実がよくなりません。