真夏の赤いサルスベリは美しい
サルスベリの白も涼しげ、紅白で育てると楽しい
サルスベリ(学名:Lagerstroemia indica)は、
中国原産の落葉中高木です。
「サルスベリ」という名の由来は、
幹が太くなると古い樹皮が剥がれ落ちて、
新しいすべすべした樹皮になるため、
サルが登っても滑るほど、ということでつけられました。
実際には、サルは滑らずに簡単に上ってしまうようです。
サルスベリの別名は百日紅(ヒャクジツコウ)と言います。
花が7月から9月の真夏にかけて、
約3ヶ月も咲き続けるため名づけられました。
1つ1つの花が100日間も咲き続けるのではなく、
実は花の寿命は1日しかないのですが、
次々に新しい花が咲くため、
咲き続いているように見えるのです。
バナバ茶の原料の葉も、サルスベリの仲間です。
鉢植えには、1年で花がつくように改良された、
一才物の矮性種の「あすか」などが適しています。
■サルスベリの育て方 栽培方法
・苗選び
葉が元気で色つやが良く、花の数が多いものを選びます。
・置き場所
日当たり、風通しが良い場所に置きます。
特に風通しが悪いと、
うどんこ病にかかりやすくなるので注意します。
・水やり
土が乾いたら、水切れを起こさないように、
鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。
サルスベリは生育期に水切れを起こすと、
花付きが悪くなってしまいます。
・剪定
葉が落ちた12月~3月頃に行います。
こんもりと丸くなるように、強めに刈り込みます。
さらに3月頃の新芽が出る前に、
徒長枝を軽く剪定し、株の形を整えます。
こうして剪定することにより、
春から伸びる新枝の先に、たくさんの花が咲きます。
逆に剪定の時期が遅れると、
花が咲かないことがあるので、注意しましょう。
・植え替え
サルスベリの植え替えは、3~4月頃に行います。
株を鉢から抜き取り、
赤玉土(小)7:腐葉土3で混合した水はけのよい土に、
緩効性化成肥料を3g/L混ぜて、
一回り大きな鉢に植え替えます。
・挿し木
サルスベリの挿し木を行う場合は、6~8月に行います。
新枝を10cmに切り、一番下の葉は落とし、
その他の葉は半分切って鹿沼土に挿します。
根が出たら、3号ポットに植え替えます。
・施肥
花が終わった後にお礼肥と、2月頃に寒肥として、
発酵油かすか緩効性化成肥料を株元に施します。
・病虫害
風通しが悪いと、うどんこ病が発生しやすくなります。
うどんこ病が発生したら、初期に薬剤をまいてください。
POINT!
・日当たり、風通しの良いところで育てる
・剪定時期は、12月~3月頃
・生育期の水切れに注意して