ピラカンサ、赤い実がいっぱい
ピラカンサ、白い花もかわいい
ピラカンサ、よく見ると愛らしい
2色入った鉢も人気
ピラカンサ(学名Pyracantha)はバラ科の花木です。
ヨーロッパ南部~西アジア原産で、花期は4~5月頃です。
11月頃に鮮やかな赤やオレンジの実をびっしりと枝につけ、
翌年1月頃まで果実がついているため、
お正月の鉢花として親しまれています。
夏に咲く小さな花よりはむしろ、
美しい実の方を鑑賞する花木です。
■ピラカンサの育て方 栽培方法
・苗選び
実がぎっしりとついていて、下のほうにも枝があり、
全体のバランスが良いものを選びます。
・置き場所
日当たりの良い屋外に置きます。
真夏は直射日光を避け、風通しの良い場所に移します。
霜の季節には室内に入れて、冬越しをします。
・水やり
土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
水不足になると、実が落ちてしまうので注意します。
・剪定
ピラカンサの剪定は、品種によって時期が異なります。
赤系は6月~7月頃に、オレンジ系は3月~4月頃に剪定します。
徒長枝は実がつかないので、切ってしまいます。
実が色づき始めた頃に伸びた枝で実が隠れてしまう場合は、
混みあった部分の枝を切り落として、
樹形を整える程度に剪定します。
・植え替え
根詰まりを起こすと花付きが悪くなり、
実の数も少なくなるため、2~3年に1回、
4月下旬~5月頃に植え替えを行います。
鉢土を1/3ほど落とし、古い根も少し整理します。
赤玉土(小)7:腐葉土3など、水はけのよい培養土に、
緩効性化成肥料を3g/L混ぜ、一回り大きな鉢に植え替えます。
・挿し木
ピラカンサの挿し木は、3月中旬~9月上旬頃に行います。
どの枝を挿しても発根しやすいので、
剪定のときに切った枝を利用することもできます。
5~7cmの長さに切り、下葉を落とし、鹿沼土に挿します。
発根するまでは日陰に置き、発根したら3号ポットに鉢上げして育てます。
・施肥
ピラカンサは多肥を好みますが、
多すぎると木が大きくなるだけで、
かえって花付きが悪くなります。
花付きを良くし、実を楽しむには、2
月頃、寒肥として発酵油かすを与えます。
・病虫害
風通しが悪いとアブラムシやカイガラムシがつきやすくなるので、
風通しの良い場所に置き、薬剤を散布して防除します。
POINT!
・2~3年に1回、4月下旬~5月頃に植え替えを
・剪定時期は品種によって異なる
・挿し木で容易に増やせる