フジの妖精のような花
フジの鉢仕立ても美しい
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フジ(藤)フジ属 (Wisteria) は、
日本や中国原産のマメ科のつる性の落葉木本です。
フジ属には8種前後の種がありますが、
一般的な「フジ(藤)」は、紫色の花のノダフジです。
日本固有種にはもう一種類ヤマフジがあります。
ヤマフジの花は薄紫色で、西日本以南の山地に自生しています。
フジは4月~6月頃、紫色の小花が房になって咲き、
藤棚、鉢植えなどで愛でられています。
鉢植えには、矮性種で花付きが良い、
一才フジ、ヤエフジ、アケボノフジ、
カピタンフジなどがお勧めです。
■フジの育て方 栽培方法
・苗木選び
接ぎ木の部分にこぶがなく、
幹がまっすぐ伸びたものを求めます。
花付きが良く、全体のバランスが良い木を選びましょう。
幹に傷がある株は避けます。
・置き場所
日当たりが良く、風が当たらない屋外に置きます。
開花中には、雨風を避けられる場所に移動します。
フジは生育が旺盛で、地面に直置きすると、
鉢穴から根が伸びてくるので、棚や台の上で管理します。
・水やり
土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
花が咲かない場合は、7月上旬に腰水法を行います。
7月上旬、大きめの容器に水を入れ、植木鉢を浸すと、
根の勢いが抑制されて花芽がつきやすくなります。
つぼみができ始めたら、元に戻します。
・剪定
花後、6月上旬までに剪定します。
終わった花房は、元から切り取ります。
長く伸びた枝は4~5節を残し、
芽のすぐ上を切って短枝を増やします。
枝が重なっているところは、枝抜きをしましょう。
徒長枝は、11月~2月頃、軽い剪定で整えます。
・植え替え
フジの植え替えは、2月下旬~3月頃に行います。
2~3年に1回を目安に行います。
鉢から株を抜き、古土をていねいに落として根をほぐします。
他の花木と違い、長く伸びた根は切りません。
長い根はぐるぐる巻いて縄を使ってまとめて、
巻いたまま新しい鉢に植え替えます。
赤玉土(小)7:腐葉土3など、
水はけが良く保水性のある培養土に、
緩効性化成肥料を3g/L混ぜた土を用います。
・施肥
2月頃と花後に、発酵油かすを施します。
・病虫害
カイガラムシがつくことがあるので、
薬剤を散布して防除します。
POINT!
・花後、6月上旬までに剪定、徒長枝は冬に
・花が咲かない場合は、7月上旬に腰水法を
・開花中には、雨風を避けられる場所に移動