ハゴロモジャスミン、香りが強く育てやすい
科名:モクセイ科、マチン科、ガガイモ科
形態:常緑つる性
英名:jasmine
学名:Jasminum
原産:中国、北アメリカ、マダガスカル
開花:4月~5月中旬
香りがとてもよいことから「ジャスミン」と呼ばれていますが、
お茶に使われるジャスミンとはそれぞれ科も違う、
全くの別の種類の植物です。
ほとんどの種類は黄色あるいは、白い花を咲かせます。
マダガスカルジャスミンは熱帯地方原産の植物なので
路地植えは適していませんが、他の種類は、
東京以西の暖かい場所なら庭植えも出来ます。
・品種
代表的な品種は、強健な性質で人気が高いハゴロモジャスミン、
つるが上に伸びる性質のカロライナジャスミン、
寒さに弱いフィリマダガスカルジャスミンなどがあります。
カロライナジャスミン
カロライナジャスミンの花も可憐
■ジャスミンの育て方 栽培方法
・苗選び
苗の根元付近が太くてしっかりしていて、
葉が生き生きと元気なものを選びます。
ジャスミンの中でもハゴロモジャスミン、
カロライナジャスミンが丈夫なので育てやすいです。
鉢植えにする時は春から秋は太陽光にしっかりと当てて、
冬は室内に取り込み、明るい場所に置きます。
・植え付け
日当たり、水はけのよい場所で、
冬の冷たい風が当たらないところを選んで植え付けます。
時期は4月~5月上旬、あるいは9月ごろ
気温が安定してからが適しています。
植え穴には腐葉土や堆肥をたくさん入れ、
穴は根鉢より少し大きく掘り、やや高植えにします。
・剪定
ジャスミンはつるが絡み合いながら長く伸びていき、
自然に樹形を整えるので、放任でも問題はありません。
夏に翌年の春に咲く花芽が育つので、
秋以降につるを剪定するのは避けます。
鉢植えは朝顔などに使うあんどん支柱を利用し、
つるを切らずにまきつくように誘導すると、
開花時にボリュームが出て、見栄えがよくなります。
また、鉢植えは生長すると根詰まりを起こしやすいです。
2~3年に一度、ひと回り大きなサイズの鉢に
植え替え作業を行い、手入れを忘れないようにします。
・増やし方
ジャスミンは挿し木で増やすことができ、
6月~7月上旬が適しています。
先端一組(2枚)だけを残し、1時間ほど水を吸わせ、
半日陰で直接日光があたらない場所で管理します。
・施肥
花が咲き終わった後、お礼肥として
骨粉と油かすを同じ量をまぜたものか、粒状化成肥料をまきます。
窒素分が多すぎると花がつきにくくなるので気をつけます。
・病虫害
特に注意は必要はありませんが、
乾燥すると葉の裏にハダニが発生することがあるので注意します。
育て方のポイント!
・日当たりのよい場所を好むので、最低半日は日があたる場所を選びます。
・冬は冷たい風や霜があたる場所は避けます。
・春の開花期と夏の花芽分化期は、特に水切れに注意します。