季節を感じさせる木
フジ(藤)はマメ科フジ属のつる性落葉低木です。
東アジア、北アメリカの温帯に分布しています。
日本でフジと呼ばれているのは、右巻きのノダフジを指します。
左巻きのフジはヤマフジと呼ばれています。
4月下旬~5月上旬ごろに、豪華な花房と香りが楽しめます。
藤棚に仕立てたり、鉢植え栽培で楽しむ花木です。
ヨーロッパでも人気が高い花木です。
アーチ、フェンス、エスパリエなど利用方法は豊富です。
白いフジも美しい
■フジの花が咲かない理由
フジの花は咲きやすい性質を持っています。
しかし花が咲かない時は、次の点を見直してみましょう。
1.地植えにした
鉢植えで購入した時に花を咲かせていても庭に植え替えをすると、
根が今までよりも自由に伸ばすことができます。
したがって木の勢いは花を咲かせるよりも、生長を優先に伸びます。
購入した時のサイズで花を観賞したい場合は、鉢植えで栽培します。
この方法だと毎年花を咲かせる可能性があります。
ただし2年に1度の植え替えを忘れないようにします。
2.剪定の失敗
つるを切るのは花が終わった後、1回のみにします。
遅くても6月中旬までには終わらせます。
あとは秋の落葉後、1枝に花芽を3芽ほど残して剪定します。
水と肥料を与えておけば、フジは勝手に花を咲かせる木です。
◎フジの腰水灌水をしてみよう
鉢植えの場合のみ、花つきをよくする方法があります。
花が終わった後、洗面器に水をはり鉢ごと入れる「腰水法」です。
成長期の5月~9月に鉢ごと水をつけておくと、根の伸びが抑えられます。
するとつるの伸びも抑えられ、花芽のつきがよくなります。
また庭木によっては、根を切っていじめれば花が咲く場合もあります。
しかしフジは根を切ることを大変嫌います。
根を切ってしまうと何年も花を咲かせなくなったり、
幹が腐ってしまう場合があるので注意しましょう。